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写真で見る図書館の歴史

 平成29年(2017年)  電気設備故障のため臨時休館
停電による臨時休館の際の写真

停電による臨時休館の際の写真

停電による臨時休館の際の写真
この年、8月15日夕方から31日まで、本館の電気設備が故障し、復旧までの期間、臨時休館となりました。

停電直後の館内は、1時間後には非常電源も切れ、日没近くなると館内は暗く、水も出ない状態となり、排煙連動制御盤から警告音が鳴ったままになるなど異常な雰囲気に包まれていました。

また、電源の供給がないためパソコンやプリンターが使えず、臨時休館を告げる掲示物はすべて手書きで作成しました。左の写真がそのときの貼り紙です。
翌日以降も館内は暑さで熱中症の危険性もあるため利用者を入れることはできず、玄関付近でリクエスト本の受け取りと本の返却のみ対応することになりました。

発電機を借りることができてからは、電話数台とパソコン数台を起動することができましたが、パソコンは利用者への本の貸出など必要な業務に限定し、掲示類は手書きの状態が続きました。

トイレは近くのスポーツセンターで借り、昼は外で食べ、手元を照らす灯はランタンを使用しました。また、館内にあるサバイバル生活のハウツウ本を参考に衛生管理や体を冷やす工夫をしました。

15日後には、無事、電気が復旧しましたが、この体験を通して、我々は電気のない生活がいかに不便であるかと、文明の利器がいかに便利であるかを再確認しました。
 平成27年(2015年)  上戸田分館開館
上戸田分館開館関連写真

上戸田分館開館関連写真

上戸田分館開館関連写真
この年の9月、新設された上戸田地域交流センターの中に上戸田分館がオープンしました。

上戸田分館はこれまでの分室とは違い、市内東エリアにおける読書活動の拠点としての役割を担ってもらうことになり、独自にイベントを開催したり、また、新設にあたり地域住民の課題解決に貢献できるよう郷土資料や調べる本の充実も図りました。

部屋の片隅には、親子で安心して絵本を読める独立した空間があり、ここでお話会の開催もできるようにしました。
また、グループ学習ができる部屋もあり、これまで本館で導入できなかった機能をすべて兼ね備えた新しい図書館が誕生したのでした。

なお、前身である上戸田分室(上戸田福祉センター内)は、昭和44年(1969年)3月に開室し、46年の歳月を経てこの年の8月に閉室しました。
 平成26年(2014年)  ビブリオバトル開催
ビブリオバトルの写真 12月26日(土)、図書館クリスマスの開催に伴い、市議会文教・建設常任委員会と共催でビブリオバトルを開催しました。

バトラー(発表者)は、当館の司書4名と議員1名で、各人が1冊ずつ本を紹介し、当日の参加者39名(バトラー含む。)に投票してもらいチャンプ本を決定しました。投票の結果、得票数同数で2冊の本がチャンプ本に選ばれました。
 平成26年(2014年)  「作文・絵画コンクール」表彰式を開催
作文・絵画コンクール表彰式の写真

作文・絵画コンクール受賞作品展
この年の5月、前年に募集した図書館30周年記念「作文・絵画コンクール」の受賞作品表彰式を開催しました。

市内の在住者を対象に、図書館との思い出を作文や絵画の形で応募してもらったところ、142点(作文132点、絵画19点)の作品が集まりました。

図書館との出会いや関わり方は千差万別ですが、それぞれに素敵なエピソードがあることがわかり、皆さんの作品を通じて、改めて図書館の仕事をしていて良かったと感じました。

受賞した17名の方には表彰状と記念品が授与され、作品はロビー展示及び記念誌に掲載されました。

※「戸田市立図書館開館30周年記念誌」は中央図書館及び分館、分室で所蔵しています。興味のある方は、ぜひ、ご覧ください。
 平成25年(2013年)  文教・建設常任委員会クリスマスイベントを開催
クリスマスイベントの写真

クリスマスイベントの写真
この年の12月、市議会文教・建設常任委員会との共催で図書館クリスマスイベントを開催しました。

日没後の図書館ロビーにハンドベルやトランペット、トロンボーンの音が鳴り響き、クリスマスにふさわしい素敵な演奏会となりました。

また、この日は、コーヒーの販売もあり、自習席で勉強中だった利用者も、手を止めてコーヒーと演奏会で束の間のクリスマスを楽しんでいたようです。

なお、このイベントは、以降、本館が設備改修工事に伴う長期休館となるまで、毎年、開催されていました。

 平成25年(2013年)  図書館30周年記念行事「みみずくとしょかんうぃーく」を開催
図書館30周年記念のロビー展写真

30周年記念イベントの案内看板の写真

本を使って調べてみようの写真

図書館探検ツアーの写真
この年の11月、図書館は30周年を迎え、ささやかな記念行事を実施しました。

ロビーでは「写真で振り返る図書館の歴史」とマスコットキャラクターである「みみずくのみみちゃん」を紹介するパネル展を行いました。

また、11月3日には定例行事のおはなし会、映画会、探検ツアーをまとめて開催し、図鑑や百科事典を使ってクイズに挑戦する新規のイベントも加えて、記念の日を祝福しました。

写真は、上から「ロビー展示」、「イベント案内板」、「本を使ってしらべてみよう」、「としょかん探検ツアー」の様子です。
 平成23年(2011年)  東日本大震災のため臨時休館
東日本大震災の写真

東日本大震災の写真
この年の3月、東日本大震災発生のため、3月11日から2日間、建物等、館内の安全確認のために臨時休館をしました。
当館では、利用者がいるフロアで棚が倒れたり、ケガをしたり等の大きな被害はなく、一部の棚の本が落下したり、壁にわずかな亀裂が生じたりした程度の被害で済みました。

しかし、東北地方や関東の沿岸部では、多くの図書館が被害に遭われたと聞き、この震災は、図書館で所蔵する貴重な郷土資料をどう守っていくかについて考えるきっかけとなりました。

また、震災後も電力の供給を抑えるため実施された「計画停電」により開館時間を早めたり、平日の自習席の使用範囲を縮小して一部の電気を消灯する等、震災の影響はしばらくの間続くこととなりました。
 平成21年(2009年)  郷土博物館25周年記念行事として合同で「探検ツアー」を開催
探検ツアーの写真

探検ツアーの写真

探検ツアーの写真
この年の8月、本館に併設している郷土博物館の25周年記念行事として、館内での「探検ツアー」を合同開催しました。

このイベントは、普段は利用者の立ち入れないバックヤードを子供たちと一緒に探検するというもので、図書館の人たちが見えないところで何をしているのかを垣間見ることができます。

図書館エリアの探検コースは、事務室、作業室、地下書庫でした。
事務室では、夜間返却ポストの裏側を見たり、シナリオにはなかったけれど、館長の発案で「館長席に座る」体験もしました。「社長の椅子みたいだ」と、みんな嬉しそうな表情をしていたのが印象的でした。

地下の書庫では、天井まである大型の棚に本がぎっしりと詰まっている様子を見て、「わぁ」という驚きの声が上がっていました。また、地下で実施した本探しゲームや、書庫にある新聞の縮刷版で自分の誕生日の新聞記事を探して読む体験も楽しかったようです。

翌年から探検ツアーは、図書館の定例行事となりました。保護者の方から「私たちも参加したい」との声があり、親子でツアーを実施することもありました。図書館をより身近に感じることができると好評で、多くの利用者に親しまれる行事となりました。

 平成20年(2008年)  本館2階にオンラインデータベース閲覧用端末を設置 
データベース端末機の写真 この年の4月、本館2階カウンター前に、オンラインデータベースを閲覧するための端末が設置されました。

これにより過去の新聞記事を検索、閲覧することが可能になりました。また、当時は法律を検索するデータベースも導入したため、「地域の課題解決に貢献する図書館」及び「地域住民の生活と仕事を支援する図書館」として一歩前進し、資料の充実を図ることができました。

※残念ながら、法律を検索するデータベースについては利用が少なかったため、現在は契約していません。
 平成20年(2008年)  本館2階にボート関連図書コーナー新設 
ボートの棚の写真 この年の3月、本館2階にボート関連図書コーナーを設置しました。

戸田市は昭和39年の東京オリンピックでボート競技の会場となったことから、図書館でも寄贈された関係資料を数冊所蔵していたのですが、別々の棚に散在し、多くの資料に埋もれた状態にありました。
そこで、認知度の低い郷土資料コーナーに目玉となる棚を設置しようと、ボート資料の積極的な収集を開始。集めた資料が100冊となったところで、コーナーの立ち上げに至りました。

しかし、コレクションと呼ぶにはまだ不十分で、その後も日本ボート協会や戸田ボート協会、戸田に艇庫のある大学の方の協力を得て、現在の棚(約470冊)を構築することができました。

当時は、朝日新聞(2008年11月7日朝刊)でも当館の取り組みを取り上げてもらいました。また、資料を寄贈いただいた遠方の関係者が来館し、更に新しい資料を提供してくれるという嬉しい交流も生まれました。
 平成19年(2007年)  本館1階に相談カウンター設置
本館1階相談窓口の写真
この年の7月、本館1階のカウンターに「相談カウンター」が設置されました。
カウンター内で保管していた視聴覚資料にICタグを貼り付け、開架の棚に移動したため、空いたスペースを活用して、来館者が気軽に声を掛けられる窓口を新設しました。

前年に自動貸出機を設置し、貸出業務が減った分、本探しのサポートをしたり、図書館の利用方法を案内したり、図書館での「わからない」に応えるサービスに力を注ぐことが可能になったのも、設置の要因となったようです。
 平成18年(2006年)  本館に自動貸出機及びチェックゲートを設置
自動貸出機の写真 この年の10月、本館にICタグ対応の自動貸出機とチェックゲートが設置されました。

これにより、休日など貸出カウンターが混雑する時間帯には、早く手続きができると利用者からは喜びの声をいただきました。また、子供でも簡単に操作ができるため、導入当初は子供連れの来館者に大変好評でした。

一方、年配の方には、当時まだタッチパネルに馴染みがなく敬遠されていたようです。しかし、現在は街中にタッチパネルが溢れるようになり、図書館の自動貸出機もようやく多くの方に利用していただけるようになりました。
 平成18年(2006年)  図書館市民講座を開始 
図書館市民講座の写真
この年の7月、市内在住で活躍している方を招いて、自身の仕事や得意分野をテーマに語っていただく新しい講座をスタートさせました。
初回は、スポーツライターの荒川裕治氏に「ワールドカップと日本サッカー」について語っていただきました。

写真は平成20年3月開催の「遠く離れた娘から母への子育て絵手紙」(講師:福場文氏)の様子です。

なお、市民講座は平成23年1月開催を最後に終了しました。
 平成18年(2006年)  レファレンス講座の開始
レファレンス講座の写真

レファレンス講座の写真
この年の7月、小学生を対象に、「本を活用して調べ物をする方法」を学ぶ講座を開始しました。講師はレファレンスカンターで調べ物の腕を磨いた当館の司書たちです。
左上の写真が第1回の様子ですが、まだ3人の参加者しかいませんでした。しかし、その後は、時代のニーズもあり、回を重ねる毎に参加者が増えて、一時期は抽選が必要なほどにまでなりました。

左下の写真はスタートから10年後の平成28年度の講座の様子です。第1回開催時は1日完結の講座でしたが、この頃には、対象を小学4年生に絞り、約半年かけてノウハウを学んでいく連続講座に形態を変えていました。
また、最後に保護者を招いての発表会やロビーでの展示会も行っていたため、講座に臨む子供たちのモチベーションも高く、活気ある雰囲気の中で行われました。

なお、時代と共に成長してきたこの講座ですが、図書館運営が指定管理者に移行したことにより平成29年に幕を下ろしました。
※現在は、新しい形の講座を実施しています。

 平成18年(2006年)  「レファレンスだより」創刊 
レファレンスだよりの写真
この年の4月、図書館員の持つ「調べる」技術を発信するための情報誌「レファレンスだより」を創刊しました。

「レファレンスだより」は、「美女木八幡宮について知りたい」「梅の木稲荷ってどこにあるの?」「戸田の昔の地図が見たい」等、日頃、カウンターで良く聞かれる質問について、課題ごとに調査できる資料を案内し、皆様の疑問の解決に役立てて貰おうという目的から発行されました。

また、Webからは戸田市に関するテーマを中心に「調べ方案内」の発信もスタートさせ、更に、過去に受けた調査については「事例検索」での検索閲覧が可能になりました。
 平成18年(2006年)  本館ロータリー文庫(外国語図書の棚)を設置
ロータリー文庫の棚の写真

ロータリー文庫の棚の写真
この年の3月、本館1階に戸田ロータリー文庫(外国語資料コーナー)を開設しました。

このコーナーは、国際化に対応する図書館を目指して、日本人が多文化への理解を深めるために、また地域社会の外国人に対して多文化サービスを展開するために設置されました。

また、コーナー新設にあたり、戸田ロータリークラブ様より318冊の本が寄贈されたため、コーナーの名称を「ロータリー文庫」と名づけました。
左下の写真は、翌年の3月に新しい棚を設置したときのものです。戸田ロータリークラブの皆様にも見ていただきました。

その後も同団体からは定期的に外国語で書かれた図書の寄贈を受け、当館で購入した本とあわせて、現在では1,500冊近くの蔵書となりました。
※内770冊は地下の書庫にあります。
 平成17年(2005年)  図書館本館の2階レイアウト変更 
本館2階ビジネス書コーナーの写真

本館2階新聞閲覧コーナーの写真


この年の6月、本館(現在の中央図書館)2階では大きなレイアウト変更がありました。

平成12年(2000年)に文部科学省から発表された「公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準」により、公共図書館は従来のサービスに加えて、「地域の課題解決に貢献する図書館」及び「地域住民の生活と仕事を支援する図書館」を目指すことを求められました。戸田市でもそのための対応が必要となりレイアウト変更を実施しました。

主な変更点は、ビジネス書を集めた棚とコーナーを設置したこと。1階にあった新聞を2階に移動し、過去の新聞と共に閲覧できるようにしたこと。また、地域資料の収集を強化し、これまで内部で保管していた資料も開架の棚へ移したこと。

更に、それらの資料を活用して利用者の求める課題解決のサポートができるようカウンター周辺の環境を整え、職員の研修も強化しました。
 平成15年(2003年)  コールデコット賞受賞絵本の展示会開催 
コールデコット展の写真

コールデコット展の写真
この年の8月、20周年を迎えた図書館では、郷土博物館との共催で「すてきな絵本の世界 -コールデコット賞受賞作品を中心に-」という特別展を開催しました。

コールデコット賞は全米図書協会が米国で1年間に出版された絵本の中で最も優れた作品に贈る賞で、1937年に創設されました。
特別展では、絵本の収集家である青山章子氏にご協力をいただき、66年間に受賞されたすべての作品の原書や翻訳本を展示することができました。

写真は、期間中に開催した青山章子氏の講演会とコールデコット受賞作品の読み聞かせの様子です。
 平成14年(2002年)  ブックスタート開始 
ブックスタートの写真
この年の4月、戸田市では、「ブックスタート」を開始しました。ブックスタートは、「赤ちゃんと絵本を通して楽しい時間を分かち合うこと」を応援する運動です。

当時は、美女木にある医療保健センターへ出向き、4か月児健診の会場で健診を終えた親子に絵本をプレゼントしました。

まだ、ブックスタートの認知度も低く、「0歳児に絵本ですか?」と言われることも多かったのですが、親子一組ずつに丁寧に趣旨を伝え、絵本の読み聞かせをすることで、理解を深めてもらいました。
 平成11年(1999年)  「中学生社会体験チャレンジ事業3days」受入開始 
職業体験中の中学生の写真
市内の中学生が施設や事業所で職業体験をする授業について、図書館での受入を開始しました。

参加した中学生には、「やってみたかった」と言うカウンターでの仕事、普段は目に触れない場所での仕事、おはなし会の手伝い等、様々な業務を体験してもらいました。

3日間の業務を終え、生徒たちは、外からでは分からないこと、例えば、想像以上に多くの人と関りをもつ仕事であること、座ってできる仕事だけでなく体力を必要とする仕事や根気が必要な仕事もあることを知り、仕事に対する姿勢や理解を深める貴重な体験となったようです。

写真は、平成21年(2009年)3daysに参加した戸田東中学校の生徒さんたち。返却カウンターで、本の返却処理をしているところです。
 平成10年(1998年)  ティーンズ向け広報誌『ラブラブライブラリー』創刊 
ラブラブライブラリー写真


11月、当時の上戸田分室が中心となりティーンズ向けの情報誌「ラブラブライブラリー」が創刊されました。
まだSNSがそれほど普及していなかったこの時代、情報誌の発行目的の1つは、投稿ページを設けて図書館と読者、読者と読者をつなぐ情報交換の場を作ることでした。

読者はティーンズ層に限らず、卒業して〇〇年という方たちにも広く門戸を開き、中には親子で楽しんでいる方もいました。私たちも刊行がきっかけとなり利用者の方と読書の話をする機会が増え、その声は選書をはじめとした業務に反映することができました。

なお、創刊から12年経過した2012年(平成24年)10月、SNSを活用して誰もが自由に読書記録を発信できる時代となったことで、その役目を終えたラブラブライブラリーは106号をもって発行終了となりました。

写真は、中央図書館2階の郷土資料コーナーにある合本版です。
 平成10年(1998年)  まちづくり出前講座登録 
出前講座写真

出前講座写真
この年の5月、戸田市の出前講座がスタートしました。
出前講座は、市民の皆様の生涯学習やまちづくり活動支援のために、市職員等が講師となって、話をしたり、体験学習を行うものです。

既に図書館では、平成7年(1995年)10月から学校に出向いてブックトークやお話会を開催していましたが、新たに図書館の利用方法をガイドするメニューを加えて出前講座への登録をしました。
また、後に調べ学習に役立つメニューも加え、現在も多くの方にご利用いただいています。

左上の写真は、平成21年(2009年)7月に開催した出前講座の様子です。南っ子クラブ様からの依頼で、図書館の利用方法や百科事典の使い方などをクイズ形式で学ぶ講座を開催しました。

また、左下は平成30年(2018年)7月に実施した新曽小学校3年生の授業の様子です。この頃には国語科の単元にあわせた内容をメニューに取り入れ、学校からの依頼も増えていました。
 平成7年(1995年)  平和図書コーナー設置 
平和図書コーナーの写真
この年の8月、図書館では戦後50年の節目にあたり、平和への理解を深めてもらおうと本館の1階に「平和図書コーナー」を設置しました。

既にある蔵書の中から、世代を超えて読み続けられている「かわいそうなぞう」、「猫は生きている」などの児童書や、「アンネの日記」、「原爆の図」、「きけわだつみのこえ」などの一般書、更に、コーナー新設に伴い新規に購入した図書も加えて約1,000冊の図書が平和図書コーナーに集められました。

設置した当初は、夏休みの最中ということもあり、読書感想文の本を選ぶ子供たちの姿が目立ちました。また、戦後50年、日本中が平和を考えた年でもあったため、関心を寄せて棚の前で足を止める人も多かったようです。

そして、現在も、新たな図書を買い足したり、使い古された図書を買い替えたりしながら、皆様が平和を考える一助となるようコーナーを維持してます。
 平成6年(1994年)  リサイクル図書コーナー設置 
旧リサイクルコーナー写真

雑誌リサイクルフェアの写真
図書館本館が開館して10年が過ぎたころ、蔵書数の増加に伴い地下にある書庫に余裕がなくなってきました。古くなった図書の一部は除籍しなければなりませんでしたが、まだ使用できる図書も多く、処分してしまうのは勿体ないと考えました。

そこで、この年の12月、図書館では本館に「リサイクル図書コーナー」を設置しました。
設置初日、1階開架閲覧室入口の棚の前には、多くの利用者が足を止めてくれました。初日だけで450冊の図書が貰われるほど大好評でした。

写真を見ると、現在の棚の位置とは少し違います。また、以前は棚1台でしたが、その後、除籍する図書の増加に伴い棚は2台となりました。現在も多くの人が利用しています。

下の写真は、翌年の8月に開催された雑誌リサイクルフェアの様子です。図書だけでなく、所蔵している雑誌も収納の限界を超えたため、保存年限の見直しをしました。そして、保存年限の切れた雑誌約200タイトル、3000冊は除籍後にまとめて利用者に提供しました。こちらも約650人の来場者を迎え大盛況のイベントとなりました。
 平成3年(1991年)  利用者用端末機導入 
利用者端末機導入時の様子(写真)
現在は、中央図書館のほか市内すべての分館、分室、配本所に設置されているタッチパネル式の利用者用端末機ですが、図書館に初めて導入されたのは、平成3年8月でした。

それまで、図書館の本を探すには、利用者が棚に直接行って探すか、カウンターにいる職員に尋ねるか、または冊子目録から探すかしかなかったため、不便に感じる人も少なくありませんでした。

当時、図書館本館の1階カウンター脇に1台だけ導入されましたが、利用者からは本を自分で探せるようになり、とても便利になったと喜ばれました。

因みに、この端末機では、蔵書している資料が、今、どこにあるかがわかるだけで、現在のように予約をすることはできませんでした。予約システムの導入は、更に9年後の平成12年9月、ホームページの開設とほぼ同時期に行われました。
平成元年(1989年)  第1回絵本カルタ大会を開催   
絵本カルタ大会の写真
この年の1月、初めての「絵本カルタ大会」を開催しました。
カルタの絵札は、図書館で使えなくなった絵本の表紙を活用しました。
小学3年生以下の子供を対象に実施したカルタ大会は、まずは1月開催のおはなし会で予選を行い、最終日には予選に勝利した子供たちによる決勝戦を行うというものでした。

床に並べられた大小さまざまな大きさの絵札は、お馴染みの絵本も多く、おはなしを良く知る子供たちは、我先にと絵札を目がけて手を伸ばし、毎回、白熱したイベントとなっていました。

平成3年(1991年)2月2日の埼玉新聞の記事には、5回の予選も含め述べ150人余りが参加する大人気の大会だったとありました。どれだけ盛況だったかがわかります。
昭和63年(1988年) 5周年記念行事「子ども一日図書館員」  
一日子ども図書館員の写真 
一日ごとも図書館員の写真 

この年の8月、図書館5周年記念イベントとして、市内在住の小学生(4~6年生)を対象に「子ども一日図書館員」を開催しました。
市の広報誌に掲載された募集記事によると、このイベントは、普段、立ち入ることのできないバックヤードでの仕事を体験することで、子供たちに図書館や本をより身近に感じてほしいという趣旨で開催されたようです。

朝、図書館長から任命書を受け取った12名の子供たちは、緊張の面持ちで仕事に臨み、、カウンターでの仕事をはじめ、分室に本を運んだり、駅にある返却ポストの中から本を回収する巡回便の仕事、図書館の本にフィルムカバーを貼り付ける仕事を体験しました。

そして、夕方、無事に仕事をやり終えた子供たちは、お迎えに来た保護者に体験した出来事を嬉しそうに伝えていました。夏休みの良い思い出となったようです。
昭和61年(1986年) 市内小学校に「みみずく文庫」開設  
 
昭和61年9月3日、笹目小学校
 
昭和61年11月19日、戸田第二小学校
昭和61年1月、図書館から遠い地区の子供たちにも図書館の本を利用してもらおうと、美女木小学校を皮切りに市内の小学校の転用可能教室を活用した「みみずく文庫」が開設されました。

みみずく文庫には一度に1,100冊の本を配置し、本は1学期ごとに入れ替えることで、できるだけ多くの本が子供たちの目に触れるようにしました。

週に1回の開室に際しては、PTAの皆様にご協力いただきました。貸出や返却、リクエストの受付や貸出券の申し込み手続きなど、文庫の運営をすべて担ってくれました。

開設当時は、図書館の貸出券で本を借り、読みたい本がない場合はリクエストをすることもできました。用意できた本は、図書館から文庫に届けられ、配本所のような役割も果たしていたのです。

美女木小学校を皮切りに、平成16年頃まで多いときは計8校で開設した「みみずく文庫」ですが、現在は、小学校の転用可能教室がないことから姿を消すことになりました。
昭和59年(1984年) 「わいわいだより」創刊  
 
   
戸田市立図書館では、開館の翌年から様々な発行物の創刊ラッシュが続きました。その中で、昭和59年12月に発行したのが子供向け館報「わいわいだより」です。以降、子供たちに広く図書館に親しんでもらおうと、毎号、様々な切り口で子供向けの本を紹介してきました。

当時は、読んだ本の感想やイラストを投稿してもらい、次号の誌面で紹介していたため、たちまち子供たちに人気の館報となりました。

そして、毎号、掲載していた四コマ漫画からは、図書館のマスコットキャラクター「みみずくのみみちゃん」も誕生しました。

左の写真は、上が「わいわいだより」創刊号で、下の左が初掲載時の四コマ漫画、下の右が現在のみみちゃんです。
昭和59年(1984年) おはなし玉手箱スタート  
図書館では子供たちに読書の楽しみや喜びを知ってもらうために、様々な行事を行っています。その中で一番最初にスタートしたのが「おはなし玉手箱」です。毎週、子供たちに絵本や紙芝居を読み聞かせていました。当時は、写真のように旧絵本コーナーで開催していました。みんな真剣なまなざしで聞いてくれています。
長い歴史の中で語り手やお話会の形態は変化していますが、昔も今も「子供たちに読書の楽しみを知ってもらいたい」という願いは変わっていません。これからも、ずっと、続けて行きたいイベントの一つです。
昭和58年(1983年) 正面玄関のミミズク像  
 
 
正面入り口にミミズクの石像があるのをご存知でしょうか。

図書館のオープン時より、来館する皆さんを3階正面玄関左上から見守っていたのですが、2020年4月にリニューアルオープンした際に今の場所へと移動しました。

では、なぜミミズクになったのでしょう?それは、ギリシャ神話で学問や知識、技術を司る神様ミネルバの使いがフクロウであり、ミミズクがフクロウの仲間だからです。

市民の学ぶ意欲に応える場所、図書館・郷土博物館のシンボルには、ミミズクがピッタリと言うことで選ばれました。

このミミズク像は、彫刻家の空 充秋(そら みつあき)先生に作っていただきました。素材は花崗岩で、ミミズクの羽の色に似ている「さび御影石」という石を使っています。

真ん中の写真は、建設中の図書館・郷土博物館で、みみずくの石造を設置する様子を撮影したものです。
昭和58年(1983年) 11月1日図書館オープン   
戸田市立中央図書館は、昭和58年(1983年)11月1日に25万冊の蔵書を持つ図書館としてオープンしました。
地下1階・地上4階の床面積約4000平方メートルで建設され、開館した当時は埼玉県でも有数の広さでした。

オープン当日は、落成式の式典後、午後2時から建物が一般利用者に開放され、貸出券を作る人たちの列で、一時、カウンターは大混雑となりました。

この日は、午後6時までの4時間の開館でしたが、616人の利用者が1783冊の本を借りて行きました。
昭和58年(1983年)以前  福祉センター図書室   
中央図書館ができる前は、上戸田、東部、西部、新曽の各福祉センター(公民館)にある図書室が地域の図書館の役割をはたしていました。

写真は昭和51年(1976年)頃の上戸田福祉センター図書室の様子です。夏休みになると本を読んだり勉強したりする子供たちで賑わっていました。

そして、図書館本館(現在の中央図書館)誕生後、各福祉センター図書室は図書館の分室となり、今も引き続き地域の人たちに、読書に親しむ場を提供しています。

なお、新曽福祉センター内の新曽分室は平成10年4月に廃止となりました。また、上戸田福祉センター内の上戸田分室は、平成27年9月、上戸田地域交流センター内にある上戸田分館へと生まれ変わりました。
昭和56年(1981年) 図書館・郷土博物館のある場所  
図書館建設前の土地の様子(写真)

昭和55年(1980年)ごろまで、図書館・郷土博物館がある土地は、そのころ増え始めた住宅と県立高校がある以外は、田んぼの広がる地域でした。その当時は水路にたくさんの生き物の姿を見ることができ、長閑さが残る土地だったのです。

ここに生涯学習センター、地域文化センターとして図書館・郷土博物館を建設することになったのは、1981年(昭和56年)のことでした。

今では、周囲にあった田畑も姿を消してしまいましたが、開館してからしばらくは、田畑の広がる長閑な景色を目にすることができました。

左下段の写真は1988年(昭和63年)に撮影した図書館本館の概観です。


 

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