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■第153回芥川賞・直木賞■

芥川賞

芥川龍之介の名を記念して、直木賞と同時に昭和10年に制定された。各新聞・雑誌(同人雑誌を含む)に発表された純文学短編作品中最も優秀なるものに呈する賞(応募方式ではない)。主に無名もしくは新進作家が対象となる。
   
受賞作品 スクラップ・アンド・ビルド(文學界3月号)
作品紹介  祖父の介護をする28歳の青年は、毎日のように「死にたい」ともらす祖父に安らかな最期を迎えてほしいとある計画を立てた。計画を実行する中でこれまで知らなかった祖父の心情を理解していくが…。
若者が高齢者とどう向き合うかを問いかけた物語
著者 羽田 圭介はだ けいすけ
著者紹介
 1985年東京都生まれ。明治大学商学部卒業。2003年「黒冷水」で第40回文藝賞受賞。『不思議の国のペニス』06年河出書房新社刊。『「ワタクシハ」』11年講談社刊。『隠し事』12年河出書房新社刊。『メタモルフォシス』14年新潮社刊、他
図書館で所蔵している同著者のその他の主な作品
 『盗まれた顔
幻冬舎
 3000人もの指名手配犯の顔を記憶し、繁華街で「見当たり捜査」を行う刑事の白戸。見つける側であるはずの白戸が見つけられる側に転じたのは、ひとりの中国人マフィアを歌舞伎町で逮捕した時だった…。迫真の警察小説
 『走ル
河出書房新社
 目的地も制限時間もない。ただ、速くなければ駄目なのだ-。物置で発掘した緑のビアンキ。その自転車で学校へ向かった僕は、そのまま授業をさぼってひたすら北へと走るが…。
 『黒冷水
河出書房新社
  兄の部屋を変質的にアサる弟と、執拗に監視する兄。出口を失い暴走する憎悪の黒冷水…。史上最年少17歳・高校生による第40回文芸賞受賞作
  
受賞作品 火花(文藝春秋)
作品紹介  奇想の天才である一方で人間味溢れる神谷、彼を師と慕う後輩徳永。芸人の2人が運命のように出会ってから劇は始まった-。笑いとは何か、人間が生きるとは何なのか。
著者 又吉 直樹またよし なおき
著者紹介
 1980年大阪府寝屋川市生まれ。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。コンビ「ピース」として活動中。『カキフライが無いなら来なかった』2009年幻冬舎刊(自由律俳句集 せきしろとの共著)。『火花』15年文藝春秋刊=第28回三島由紀夫賞候補。『芸人と俳人』15年集英社刊(堀本裕樹との共著)、他
  
図書館で所蔵している同著者のその他の主な作品
 『芸人と俳人
集英社
 作家としても注目を集める芸人・又吉直樹が、気鋭の俳人・堀本裕樹に弟子入り。ひそやかな2年の学びをまとめる。書き下ろしエッセイや実作俳句20句も収録
 『オイコノミア ぼくらの希望の経済学
朝日新聞出版
 結婚、保険、ケータイ、ゲーム、合コン…。人間の行動を観察し、再考し、新たな方法を生み出し続ける経済学を、生活に深く関係したテーマでわかりやすく解説する。NHK Eテレ「オイコノミア」を書籍化
 『カキフライが無いなら来なかった
幻冬舎
 文学すぎる戯言か、お題のない大喜利か-。妄想文学の鬼才と、お笑いコンビ「ピース」の奇才が詠む、センチメンタル過剰で自意識異常な自由律俳句469句。散文27篇
 
今回の芥川賞候補作品
内村薫風(うちむら くんぷう) 「MとΣ」(新潮3月号)
島本理生(しまもと りお) 「夏の裁断」(文學界6月号)
高橋弘希(たかはし ひろき) 「朝顔の日」(新潮6月号)
滝口悠生(たきぐち ゆうしょう) 「ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス」(新潮5月号)
羽田圭介(はだ けいすけ) 「スクラップ・アンド・ビルド」(文學界3月号) 受賞!
又吉直樹(またよし なおき) 「火花」(文學界2月号)(文藝春秋刊) 受賞!
 
 

直木賞

直木三十五(なおき さんじゅうご)の名を記念して、芥川賞と同時に昭和10年に制定された。各新聞・雑誌(同人雑誌を含む)あるいは単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品中最も優秀なるものに呈する賞(応募方式ではない)。無名・新進・中堅作家が対象となる。
 
受賞作品 「流(りゅう)」(講談社 )
作品紹介  1975年、偉大なる総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。17歳。無軌道に生きるわたしには、まだその意味はわからなかった。大陸から台湾、そして日本へ。歴史に刻まれた、一家の流浪と決断の軌跡。謎と輝きに満ちた青春がほとばしる。
著者 東山 彰良 (ひがしやま あきら)
著者紹介
 1968年台湾台北市生まれ。2002年「タード・オン・ザ・ラン」で第1回「このミステリーがすごい!」大賞銀賞・読者賞を受賞。翌年、本作品を改題した『逃亡作法 TURD ON THE RUN』でデビュー。『路傍』2008年集英社刊=第11回大藪春彦賞受賞。『ブラックライダー』13年新潮社刊=第67回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補、他
  
図書館で所蔵している同著者のその他の主な作品
『ラブコメの法則
集英社
 モテない映画評論家の恋は障害だらけ。カノジョの息子、小学生の聡がストーカーになったり、突然現れたカノジョの“元”夫は少年院あがりだったり。でも諦めない! プロットはハリウッド、舞台は博多のラブコメ
ブラックライダー』
新潮社
 地球の歴史が一度終わったあと再び始まった世界。人を食糧とする者とそれを許さない者。蔓延する蟲。そして突き抜けた絶望の先に咲く、希望の花-。無敵の想像力でフクシマ以後の荒野を幻視する、黙示録エンターテインメント
『ミスター・グッド・ドクターを探して』
幻冬舎
  男に遊ばれ、飼い猫は病み、職場の上司はやる気がない。医師転職斡旋会社に勤める国本いずみには、いいことなんてなにもない。そんな彼女が妙な事件に立て続けに遭遇して…。
 
今回の直木賞候補作品 
門井慶喜
(かどい よしのぶ)
「東京帝大叡古教授」

(小学館)
 それでも地球は動いている。――こう語ったイタリアの科学者の名前を冠した大ヒットシリーズがある。ミステリーの主人公には、かように天才物理学者や、天才数学者がしばしば登場する。たしかに、理系の天才は見えやすい。
 しかしながら、天才は文系にも存在している。最高学府で連続殺人!謎を解くのは天才哲学者「ウンベルト・エーコ」ならぬ天才政治学者「ウノベ・エーコ」。他を圧する「知の巨人」が開示していく事件の真相は、まさに予測不能。日本初! 文系の天才博士が事件を解決!
澤田瞳子
(さわだ とうこ)
若冲」
文藝春秋)
 今年、生誕300年を迎え、益々注目される画人・伊藤若冲。緻密すぎる構図や大胆な題材、新たな手法で周囲を圧倒した天才は、いったい何ゆえにあれほど鮮麗で、奇抜な構図の作品を世に送り出したのか?
  「世に二つとない絵を描く」画人、その名は伊藤若冲―池大雅、円山応挙、与謝蕪村、谷文晁、市川君圭…絵師たちの運命が京の都で交錯する。
西川美和
(にしかわ みわ)
「永い言い訳」

(文藝春秋)
  長年連れ添った妻・夏子を突然のバス事故で失った、人気作家の津村啓。悲しさを“演じる”ことしかできなかった津村は、同じ事故で母親を失った一家と出会い、はじめて夏子と向き合い始めるが…。
 突然家族を失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか。
馳星周
(はせ せいしゅう)
「アンタッチャブル」

(毎日新聞出版)
 容疑者追跡中に人身事故を起こした捜査一課の警部補・宮澤に、異例の辞令が下 った。異動先は警視庁公安部外事三課。上司は公安の「アンタッチャブル」―― かつては将来の警察庁長官と有望視され、妻の浮気・離婚を機に、「頭がおかし くなった」とうわさされている椿警視。宮澤に命じられたのは、椿の行動 を監視・報告すること。椿とともに、北朝鮮のスパイと目される女の追跡をはじ めるが……。
 警視庁公安部の「アンタッチャブル」と、捜査一課の「落ちこぼれ」コンビが巨 大テロの脅威に挑む。
東山彰良
(ひがしやま あきら)
「流(りゅう)」

(講談社)   受賞!
 1975年、偉大なる総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。17歳。無軌道に生きるわたしには、まだその意味はわからなかった。大陸から台湾、そして日本へ。歴史に刻まれた、一家の流浪と決断の軌跡。謎と輝きに満ちた青春がほとばしる。
柚木麻子
(ゆずき あさこ)
「ナイルパーチの女子会」

(文藝春秋)
  丸の内の大手商社に勤めるやり手のキャリアウーマン・志村栄利子(30歳)。実家から早朝出勤をし、日々ハードな仕事に勤しむ彼女の密やかな楽しみは、同い年の人気主婦ブログ『おひょうのダメ奥さん日記』を読むこと。その「おひょう」こと丸尾翔子は、スーパーの店長の夫と二人で気ままに暮らしているが、実は家族を捨て出て行った母親と、実家で傲慢なほど「自分からは何もしない」でいる父親について深い屈託を抱えていた。
 偶然出会った栄利子と翔子。互いによい友達になれそうと思ったふたりだったが、あることが原因でその関係は思いもよらぬ方向に―

 

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