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■第152回芥川賞・直木賞■

芥川賞

芥川龍之介の名を記念して、直木賞と同時に昭和10年に制定された。各新聞・雑誌(同人雑誌を含む)に発表された純文学短編作品中最も優秀なるものに呈する賞(応募方式ではない)。主に無名もしくは新進作家が対象となる。
   
受賞作品 「九年前の祈り(群像9月号)
作品紹介  35歳になるシングルマザーのさなえは、幼い息子をつれて、海辺の小さな集落に戻ってきた。息子を持て余しながら、さなえが懐かしく思い出したのは、9年前の「みっちゃん姉」の言葉だった…。
著者 小野 正嗣(おの まさつぐ
著者紹介

 1970年大分県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程単位取得満期退学、文学博士(パリ第8大学)。立教大学文学部文学科文芸・思想専修准教授。『水に埋もれる墓』で朝日新人文学賞、『にぎやかな湾に背負われた船』で三島由紀夫賞を受賞。

図書館で所蔵している同著者のその他の主な作品
 『水に埋もれる墓
朝日新聞社
  ラインマーカーから、遠く、ためらいがちに、のびていく白い線が尽きると、忘却は終わる…。山と湾に囲まれた小さな共同体「浦」に住む老婆と少女の物語を、現代文学の最前線を意識した手法で描く。
 『にぎやかな湾に背負われた船
朝日新聞社
 海辺の集落に、時が淀み、謎が漂う。教師と恋に落ちた少女、奇妙な昔語りにふける4人組の老人。半世紀あまりの脱線につぐ脱線の記憶と現在の物語。
 『マイクロバス
新潮社
 口のきけない青年は、入り組んだ海岸線に沿って、ただバスを走らせ続ける。まるで、世界を縫い合わせるかのように-。圧倒的な幻視力と豊饒な語りが織り成す、土地と人間の記憶の物語。表題作と「人魚の唄」の2作を収録。
 『線路と川と母のまじわるところ
朝日新聞出版
  空港に住みつくキンチャン、土と格闘する義足のマーチン、皮膚の下に何かを探す女子留学生、ロワール川の橋のたもとに暮らす難民…。移民文学のひとつのかたちを提示する連作小説集。
  
今回の芥川賞候補作品
上田岳弘(うえだ たかひろ) 「惑星」(新潮8月号)
小野正嗣(おの まさつぐ) 「九年前の祈り」(群像9月号) 受賞!
小谷野敦(こやの あつし) 「ヌエのいた家」(文學界9月号)  
高尾長良(たかお ながら) 「影媛(かげひめ)」(新潮12月号)
高橋弘希(たかはし ひろき) 「指の骨」(新潮11月号)
 
 

直木賞

直木三十五(なおき さんじゅうご)の名を記念して、芥川賞と同時に昭和10年に制定された。各新聞・雑誌(同人雑誌を含む)あるいは単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品中最も優秀なるものに呈する賞(応募方式ではない)。無名・新進・中堅作家が対象となる。
 
受賞作品 「サラバ!」(小学館 )
作品紹介  1977年、歩は父の海外赴任先のイランで生まれた。イラン革命のあと、小学生になった彼は、エジプトへ向かう。後の人生に大きな影響を与える、ある出来事が待ち受けていることも知らずに…。 
著者 西 加奈子 (にし かなこ)
著者紹介

 1977年イラン・テヘラン生まれ。大阪、エジプト・カイロなどで幼少期を過ごす。関西大学法学部卒業。2004年『あおい』でデビュー。『通天閣』で第24回織田作之助賞、『ふくわらい』で第1回河合隼雄物語賞を受賞。

  
図書館で所蔵している同著者のその他の主な作品
『あおい
小学館
 気がついたらあたしは、真っ暗な山の中で大の字になっていた。しかも、深夜。ひとりぼっちで-。あンたのことが、好きすぎるのよ。3才年下の学生カザマくんと「あたし」のゆるゆる&ギリギリデイズを描く。
きいろいゾウ』
小学館
 その昔。少女は、病室できいろいゾウと出会った。青年は、飛ばない鳥を背中に刻んだ。月日は流れ、都会に住む一組の若い夫婦が田舎の村にやってきた-。ちっぽけな夫婦の大きな愛の物語。
『通天閣』
筑摩書房
  夢を失いつつ町工場で働く中年男と、恋人に見捨てられそうになりながらスナックで働く若い女。ふたりは周りの喧騒をよそに、さらに追い込まれていく。しかし、通天閣を舞台に起こった大騒動がふたりの運命を変えることに…。
『ふくわらい
朝日新聞出版
  マルキ・ド・サドをもじって名づけられた、有名な編集者の鳴木戸定。感情を表さない彼女は、猪木に憧れるレスラーや盲目の男性との付き合いを通じて、人との距離を少しずつ縮めていく…。
 
今回の直木賞候補作品 
青山 文平
(あおやま ぶんぺい)
「鬼はもとより」

(徳間書店)
 戦のない時代、最大の敵は貧しさ。食えずに人が死んでゆく最貧小藩の経済立て直しは可能なのか? 表向きは万年青売りの浪人、実はフリーの藩札コンサルタントの抄一郎が命を懸けて藩経済の立て直しに挑む。
大島 真寿美
(おおしま ますみ)
あなたの本当の人生は」
文藝春秋)  
 ジュニア小説の女王様と呼ばれる森和木ホリー、その秘書・宇城圭子、担当編集者の助言で森和木ホリーの内弟子となった國崎真実。「書く」ことに囚われた3人の女たちの運命は…。
木下 昌輝
(きのした まさき)
「宇喜多(うきた)の捨て嫁」

(文藝春秋)
  娘の嫁ぎ先を攻め滅ぼすことも厭わず、下克上で成り上がる戦国大名・宇喜多直家。その真実の姿とは一体…。ピカレスク歴史小説。
西 加奈子
(にし かなこ)
「サラバ!」 受賞!

(小学館)
 1977年、歩は父の海外赴任先のイランで生まれた。イラン革命のあと、小学生になった彼は、エジプトへ向かう。後の人生に大きな影響を与える、ある出来事が待ち受けていることも知らずに…。 
万城目 学
(まきめ まなぶ)
「悟浄出立(ごじょうしゅったつ)

(新潮社)
  「西遊記」の沙悟浄、「三国志」の趙雲、司馬遷の娘…。脇役が主役になる!? 歴史に埋もれた“永遠の脇役”たちに光を当てた、古典への愛とリスペクトが爆発する連作集。

 

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