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『大漢和辞典』の引き方

作成者:戸田市立図書館/作成日:平成22年5月22日/平成25年5月22日修正
『大漢和辞典』はいわば漢和辞典の王様です。他の「漢和辞典」に載っていない漢字を詳しく調べることができます。ただし、刊行年が古く、中味は正字(旧字体含む)・旧仮名遣いで構成されているため、引くのに少しコツがいります。
なお、引き方には大きく分けて4種類あります。
目次
辞典の引き方・戸田市立図書館編
『大漢和辞典』の引き方
1.「総画索引」を使った調べ方
2.「音訓索引」を使った調べ方
3.「部首索引」を使った調べ方
4.「四角号碼索引」を使った調べ方
  ●テーマの棚に行って探す。
   
図書館の本には1冊ずつテーマを表す分類記号が付いており、その記号は本の背表紙に貼付されているラベルに記してあります。
また、棚の本は分類記号順に書架に並んでいますので、本を探すときは、以下の分類記号を参考にしてください。※別置されている本もあります。
  《大漢和辞典の分類記号》
   
813.2 漢和辞典

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  《大漢和辞典に出てくるさまざまな文字》
正字(セイジ) 字画のただしい文字。もとの字。俗字・略字などの対。巻6p.667項目1
略字(リャクジ) 字画を省略した文字。省字。簡字。巻7p.1106
俗字(ゾクジ) 漢字本来の正字に対して、一般に通用する俗体の文字をいう。耻(恥)・吊(弔)など。巻1p.785項目1
国字(コクジ) 日本で作った漢字体の文字。榊・杣・噺など。巻3p.80項目2
※『大漢和辞典』の記述をもとにしています。『広辞苑』(岩波書店、2008)や『日本国語大辞典』(全13巻+別巻:小学館、2002)などもご覧ください。

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『大漢和辞典』の引き方
大漢和辞典〔縮写版〕 全13巻(巻13は索引)+補巻+語彙索引
編著者 諸橋轍次(もろはし・てつじ)
出版社 大修館書店
出版年 1966・2000年
収録語数 48,902語(熟語数は不明)
調べられること 1.色々な種類の漢字(正字略字俗字国字)を載せています。
2.漢字の音訓・意味・画数を調べられます。
3.熟語を多く載せています。成語・故事熟語・格言・俚言・詩文成句・人名・地名・書名・官職・年号・動植物名を調べられます。
注意点 1.読み仮名は歴史的仮名遣いとなっています。※例:麹=かうぢ(こうじ)・魚=うを
2.本文は正字・旧漢字による検索となります。※新字体で索引を引いた場合は、正字の掲載ページがわかるようになっています。
調べ方
例えば、「神鳳」の読みと意味を調べてみましょう。
1.「総画索引」を使った調べ方
  1.  『大漢和辞典索引』を用意します。
  2. 「神」の総画数は9画ですが、この辞典は正字と旧字を用いるため、部首を「示」で数え10画となります。
  3. 「総画索引」十画の中から、部首「示」を探します。
4. 「総画索引」p.38「神」より、「巻8、p.443」に載っていることがわかります。
5. 『大漢和辞典』巻8p.443「神」を開き、熟語の中から「神鳳」を探します。
6. 【読み】『大漢和辞典』巻8p.460「神鳳」より「シンポウ」。
【意味】は2つ。「.太平の兆しとして出る神鳥」という意味と、「年号」です。年号は2度使われ、三国時代呉の孫権の時(252年)と、晋の時代、孝恵帝の時、劉尼の僭年号(303年)」となっています。
2.「音訓索引」を使った調べ方
  1. 『大漢和辞典索引』を用意します。
  2.
「神」の音「ジン」→「字音索引」へ
「神」の訓「かみ」→「字訓索引」へ
  3.
「字音索引」p.345「ジン」の中から、9画「神」か10画「神」を探します。
「字訓索引」p.583「かみ」の中から、9画「神」か10画「神」を探します。
  4. 「巻8、p.443」に「神(神)」が載っているようです。
5. 『大漢和辞典』巻8p.443「神」を開き、熟語の中から「神鳳」を探します。
6. 【読み】『大漢和辞典』巻8p.460「神鳳」より「シンポウ」。
【意味】は2つ。「.太平の兆しとして出る神鳥」という意味と、「年号」です。年号は2度使われ、三国時代呉の孫権の時(252年)と、晋の時代、孝恵帝の時、劉尼の僭年号(303年)」となっています。
3.「部首索引」(※当館作成)を使った調べ方
『大漢和辞典索引』には部首索引がありません。部首から引きたい方は、背表紙の所収画数を参考にするか、当館作成の「大漢和辞典部首索引」をお使いください。
  1.  「『大漢和辞典』部首索引」で、5画「示」を探します。※部首4画「ネ」を見た場合は5画「示」への指示あり。
  2. 「示」部が巻8、p.414に載っていることがわかります。
  3. 『大漢和辞典』巻8p.414「示」部を開き、部首を除いた5画の中から、「神」を探します。
  4. 『大漢和辞典』巻8p.443「神」を開き、熟語の中から「神鳳」を探します。
5. 【読み】『大漢和辞典』巻8p.460「神鳳」より「シンポウ」。
【意味】は2つ。「.太平の兆しとして出る神鳥」という意味と、「年号」です。年号は2度使われ、三国時代呉の孫権の時(252年)と、晋の時代、孝恵帝の時、劉尼の僭年号(303年)」となっています。
4.「四角号碼索引」を使った調べ方
成立年代と考案者  1925年、中国の王雲五(おううんご)が考案した検字法。※『大漢和辞典』巻9p.1081
号嗎の意味  数字・番号。
索引の特徴  漢字の四すみの筆形を見て、それぞれを0から9の番号におきかえ、漢字1字を4ケタの数字で表して、0000から9999までの順に並べる方法。同一番号の字を区別する為、右下隅も付角をつけて、最大5ケタになる。
掲載する辞典
※戸田市立図書館所蔵 
(1)日本語の辞典…『大漢和辞典』13巻索引(大修館書店、1976)、『広漢和辞典』索引(大修館書店、1982)
 
(2)中国語の辞典…『辞源』1巻(商務印書店、1979)
こんな時に使えます   (1)部首、画数がわからない。音訓読みでは候補が多すぎて探せない。 
(2)中国にかかわりのある学問をしたい。 
(3)漢字に慣れていない。 
『大漢和辞典』で採用した規則は、刊行当時中国で一般的に使われていたものによります。くわしくは、『大漢和辞典索引』p.1031~1038の説明をご覧ください。
番号 筆名 説明
頭(点・一・ナベブタ) 言・主 独立した点と独立の横線とが結合したもの。いわゆるナベブタ形。
横(ヨコ) 天・土・地・江・元・風 横線を本体とし、左下からハネ(地、江の左下隅)や、カギハネ(元・風の右下隅)を含む。
垂(タテ) 山・月・千・則 垂直の縦線を本体とし、右上からハネ(ノ)を含む。
点(テン) 之・衣 点と捺(ヒッパリ)。
叉(十・交錯) 草・杏・皮・刈・大・封 二線が交錯するもの。
插(ヌキ・ツラヌキ) 戈・申・史 一線が他の二線以上を貫いている場合。
方(シカク・ケタ) 国・鳴・目・甲 四隅が揃っている方形。(皿などはこれに含まれない)
角(カド・カギ) 羽・門・灰・雪・衣・印・冗 四隅のいずれにあるを問わず、縦横の二線が接して、カド・カギを作るもの。
八(ハチ) 分・全・羊・午 八の字とその変形。
小(ショウ) 尖・糸・木・忙 小の字とその変形。
※『大漢和辞典索引』p.1038第1条をもとに作成。
1. 『大漢和辞典索引』を用意します。
2. 『大漢和辞典索引』p.1038「四角号碼索引」第1条を開きます。
3. 「神(神)」を4つ(左右上下角になるよう)に分解します(頭の中で)。
  4.   筆形を見て数字に置き換えます。
新字体 「神」の場合:左上は点(テン)「3」、右上は插(ヌキ)「5」、左下は垂(タテ)「2」、右下は一隅で一度使われているため「0」(第3条参照)。付角は「方(シカク)」のため「6」。=35206
 旧字体「神」の場合:左上は横(ヨコ)「1」、右上は插(ツラヌキ)「5」、左下は小(ショウ)「9」、右下は插(ツラヌキ)となるところ、一度使った筆画が出た場合はすべて「0」となるため(第3条(b))「0」。付角は方(シカク)のため「6」。=15906
5. 『大漢和辞典索引』p.754~1030「四角号碼索引」のはしらの番号をたよりに、「神」の場合は「35206」、「神」の場合は「15906」を探します。
  6.  新字体 「神」の場合:「四角号碼索引」p.915「35206」には漢字候補が5つ。「神(35206)」は『大漢和辞典』巻8p.463に載っていることがわかります。
 旧字体「神」の場合「四角号碼索引」p.915「15906」には候補が漢字候補が2つ。「神」は『大漢和辞典』巻8p.443に載っていることがわかります。
7. 『大漢和辞典』巻8p.443を開くと「神」が出てきました。「神」の熟語から「神鳳」を探します。
8. 【読み】『大漢和辞典』巻8p.460「神鳳」より「シンポウ」。
【意味】は2つ。「.太平の兆しとして出る神鳥」という意味と、「年号」です。年号は2度使われ、三国時代呉の孫権の時(252年)と、晋の時代、孝恵帝の時、劉尼の僭年号(303年)」となっています。

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