>>トップページ >>参考資料室トップ>>調べ方案内の目次「歴史・地理」>>アルファベット表記の人名を調べるには 

■アルファベット表記の人名を調べるには■
-A.フレミングを例に-

作成者:戸田市立図書館/作成日:平成26年4月25日
外国人について情報を集める場合、「人名事典」にあたるのが一般的です。
しかし、アルファベット表記の名前を日本語に変換すると、複数のヨミガナが発生することがあります。場合によっては、資料ごとに、ヨミガナを使い分けるという面倒が生じるかも知れません。
そこで今回は、外国人名を目的別に、効率よく調べる方法を紹介します。
目  次
1.図書館の資料で調べる方法
2.表記形を調べるには
3.読み方がわからない場合(アルファベット表記)
4.掲載資料を調べるには

1.図書館の資料で調べる方法

戸田市立図書館で所蔵する資料を使う。
  《外国人名を調べるときに参考となる分類記号》
   
031 百科事典 210.0 日本史*1
230  西洋史  280 人名録
 281.03 人名事典  
*1:日本と関係がある外国人であれば「日本史辞典」などでも調べることができます。
※図書館の資料には、テーマを表わす分類記号がつけられ、この分類記号順に配架されます。
※上記の分類だけでなく、前後の数字を含めて分類の棚を探すことで目的の本を探せます。
  ●OPACで調べる
   
当館所蔵の本は、オンライン目録(OPAC)で探すことができます。
ホームページの「蔵書検索」で探す場合は、図書資料を探す画面から「一般書」にチェックを入れてから検索してください。 漢字表記とヨミガナの両方から検索することができます。
≪調べ方チャート≫
  今わかること・知りたいことをもとに、どの項目を見ればよいのかを紹介します。
今わかること    知りたいこと    どこを見る? 
読み方がわからない  表記形  →  2.表記形を調べるには
読み方はわかる  →  読み方 →  3.読み方がわからない場合
読み方はわかる  →  どんな人物か →  4.掲載資料を調べる
読み方はわかる  →  何に載っているか  → 
このページのトップへ戻る
 ・今回の調べもの「ペニシリンを発見したA.フレミングについて調べてみよう」

2.表記形を調べるには

「ヨミガナ」がわかっていて、「表記形」(原綴・漢字)を知りたい時は下記の資料が便利です。
≪探す時のポイント≫ 
ファーストネームの頭文字がアルファベットで表記される場合は、最初に「ヨミガナ」から「人名事典」を引き、人物を絞り込みましょう。 
◎「A.フレミング」の「A」は何の略でしょうか?「表記形」を調べてみましょう。 
今わかること   知りたいこと 
姓が「フレミング」であること。  正しい姓・名の表記。   
名に「A」がつくこと。
「ペニシリン」に関係していること。 
『外国人物レファレンス事典』20世紀(日外アソシエーツ、2002)6・7巻:索引/R280.3-ガ-6・7
1901年以降に活躍した外国人65,397人を収録。
本文の見出し・巻・ページ、簡単な人物説明あり。 
読みの五十音順。 
※2002~2010年に刊行された事典収録分については、『外国人物レファレンス事典』20世紀・第Ⅱ期4巻:索引を参照。シリーズに「古代-19世紀」第Ⅰ期、第Ⅱ期があります。 
<A.フレミングの表記形を調べる>
(1) 7巻索引〔テ-ン〕p.367「フレミング」の中で、名前に「A」がつく人物を探します。
(2) 「Fleming,Sir Alexander」「Fleming,John A(dam)」「Fleming,Sir John Ambrose」3名が該当しました。
(3) 一人ずつ内容を確認すると、2巻p.123「Fleming,Sir Alexander」が、ペニシリンを発見した人物とわかりました。
(4) よって、「A.Fleming」が「Fleming,Sir Alexander」のこととわかりました。 
『西洋人名よみかた辞典』Ⅰ~Ⅲ/日外アソシエーツ、1984/R283.0-セ-1~3
3分冊。Ⅰは政治・経済・社会・科学技術、Ⅱは哲学・宗教・文芸、Ⅲは芸術・芸能・スポーツに関する外国人名の原綴を調べられます。
実在する人物15万人を収録。本文は「人名原綴の部」と「人名読みの部」にわかれています。
原綴を調べる場合は「人名読みの部」を使いましょう。
<A.フレミングの表記形を調べる> 
(1)  「人名読みの部」ハ行で「フレミング」を探します。
(2) p.1111「フレミング」は6名おり、その内、名前に「A」がつく人物は「Fleming,Sir Alexander」と「Fleming,Sir John Ambrose」の2名。どちらもイギリス人で、1人は細菌学者、1人は電気技術者です。
(3) 表記形がわかったので、「人名原綴の部」Fで「Fleming」を引いて、人物を特定します。
(4) p.218「Fleming,Sir Alexander」がペニシリンを発見した人物とわかりました。
(5) よって、「A.Fleming」が「Fleming,Sir Alexander」のこととわかりました。 
「Fleming,Sir John Ambrose」は「フレミングの法則」の発見者です。
『世界伝記大事典』世界編全12巻+総索引(ぽるぷ出版、1980-1981)
世界編の総索引で日本・朝鮮・中国編、世界編の両方を検索できます。
シリーズに、「日本・朝鮮・中国編」全6巻があります。 
読みの五十音順。
ラテン文字表記された原綴りのヨミガナを調べるには、「外国人名アルファベット順一覧」を使います。ラテン文字を使用しない言語圏の人名はラテン文字に転写されています。
<A.フレミングの表記形を調べる> 
(1) 世界編9巻「フラ-ヘル」で「フレミング」を引きます。
(2) 3名の「フレミング」内、名前に「A」がつく人物を探します。
(3) p.288「フレミング,A.(Fleming,A)」と、p.289「フレミング,J.A(Fleming,J.A)」が該当します。
(4) その内、ペニシリンを発見したのは「アレグザンダー・フレミング(Alexander Fleming 1881-1955)」とわかりました。
(5) よって、「A.Fleming」が「Fleming,Sir Alexander」のこととわかりました。 
「ジョン・アンブローズ・フレミング(John Ambrose Fleming 1849-1945)」は「フレミングの左手および右手の法則」で有名です。
『岩波世界人名大辞典』全2巻(岩波書店、2013)/R280.3-イ-1~2
2分冊。1巻はア-テ、2巻はト-ン、付録・索引。
本文は読みの五十音順。 
実在する人物15万人を収録。本文は「人名原綴の部」と「人名読みの部」にわかれています。
アルファベットから調べるときは、2巻「欧文索引」を使います。
<A.フレミングの表記形を調べる> 
(1) 2巻p.2475「フレミング」で名前に「A」がつくのは、「Fleming,Sir Alexander」のみ。
(2) 内容を確認すると、青カビから有効成分を抽出しペニシリンと命名したことがわかります。
(3) よって、「A.Fleming」が「Fleming,Sir Alexander」のこととわかりました。 
本館参考資料室にある資料は貸出できません。館内での閲覧のみとなります。
このページのトップへ戻る

3.読み方がわからない場合(アルファベット表記)

ほとんどの「人名事典」はヨミガナで引きますが、全ての本で同じ項目名を使うとは限りません。
ヨミガナはわかるのに本に載っていない場合は、別の読み方があるのかも知れません。そんな時は、別の方法で調べてみましょう。
表記形(原綴)がわかれば、ヨミガナを調べることができます。 
◎「Alexander Fleming(Fleming,alexander)」は、日本の出版物ではどのように読まれているのか調べてみましょう。 
今わかること   知りたいこと 
姓が「Fleming」であること。  正しい姓名の読み方。   
名が「Alexander」であること。
◎アルファベット表記
『新アルファベットから引く外国人名よみ方字典』(日外アソシエーツ、2013)/R288.1-シ
実在する歴史上の人物から現在活躍中の人物まで、アルファベットで表記できる外国人名127,671件の読み方を調べられます。
本文は原綴のABC順。出現頻度の高いカナ表記には*印がついています。
※2003年出版されたものには、91,765件収録されています。 
<Alexander Flemingの読み方を調べる>
(1) (1)p.16「Alexander」を探します。
(2) 「Alexander」の読み方を確認します。
「アリグザーンダ」「アリグザンダー**」「アリスター」「アルグザンダー」「アレキサンダ」「アレキサンダー***」「アレキザンダー」「アレキサンデル*」「アレキサンドル*」「アレクサンダー***」「アレクザンダ」「アレクザンダー*」「アレグサンダー*」「アレグザーンダ」「アレグザンダ」「アレグザンダー***」「アレクサンダル」「アレクサンデル***」「アレクサンデルス」「アレクサンドラ」「アレクサンドル***」「アレクサンドロス」など、22の読み方あることがわかりました。
(3) その内、出現頻度が高いのは、下記の通りです。
「アレキサンダー***」「アレクサンダー***」「アレグザンダー***」「アレクサンデル***」「アレクサンドル***」「アリグザンダー**」「アレキサンデル*」「アレクザンダー*」「アレグサンダー*」
『西洋人名よみかた辞典』Ⅰ~Ⅲ(日外アソシエーツ、1984)/R283.0-セ-1~3
3分冊。Ⅰは政治・経済・社会・科学技術、Ⅱは哲学・宗教・文芸、Ⅲは芸術・芸能・スポーツに関する外国人名の原綴・読み方・生没年を調べられます。
実在する人物15万人を収録。本文は「人名原綴の部」と「人名読みの部」にわかれています。
本文は原綴のABC順。読み方がわからない場合は、「人名原綴の部」を使いましょう。 
<Alexander Flemingの読み方を調べる>
(1) フレミングはペニシリンを発見した人物なので、科学技術を含むⅠ巻を用意します。
(2) Ⅰ巻「人名原綴の部」で「Fleming」を探します。
(3) その内、名前が「Alexander」なのは1名のみ。
(4) p.218「Fleming」の中から「Alexander」を探します。「Fleming,Sir Alexander フレミング…1881.8.6-1955.3.11 イギリスの細菌学者」。
(5) 姓は「フレミング」と読むことがわかりますが、名前の読み方は載っていませんでした。
『外国人物レファレンス事典』20世紀(日外アソシエーツ、2002)全7巻/R280.3-ガ-1~7
1901年以降に活躍した外国人65,397人を収録。
欧文名は1~4巻に所収。 
簡単な情報と、掲載される事典名、そこに書かれたカナ表記、生没年などを調べられます。
姓のABC順、名のABC順。6・7巻は索引。 
※2002~2010年に刊行された事典収録分については、『外国人物レファレンス事典』20世紀・第Ⅱ期4巻:索引を参照。シリーズに「古代-19世紀」第Ⅰ期、第Ⅱ期があります。 
<Alexander Flemingの読み方を調べる>
(1) 2巻p.123「Fleming,Sir Alexander イギリスの細菌学者」で名前の読み方が載っているのは、25冊中3冊でした。
(2) 3冊の読み方を確認すると、以下のことがわかりました。
『科学者人名事典』(丸善、1997)の「フレミング,サー・アレグザンダー」 
『ブリタニカ国際大百科事典』全20巻(TBSブリタニカ、1972~1975)の「フレミング、アレクサンダー」
『20世紀西洋人名辞典』上・下(日外アソシエーツ、1995)の「フレミング、アレキサンダー」
『新訂増補 西洋人著者名レファレンス事典』全3巻(日外アソシエーツ、2009)
/R280.3-セ-1~3
本文1・2巻、索引3巻。
明治以降(1868~2007年)に日本国内で出版された翻訳書の原著者135,691人の原綴りと、それに対応するカナ表記を調べられます。
姓のABC順、名のABC順。 
<Alexander Flemingの読み方を調べる>
(1) 姓「Fleming」の頭文字「F」が入っている2巻を用意します。
(2) 2巻p.123「Fleming,Sir Alexander イギリスの細菌学者」によると、名前の読み方が載っているのは、25冊中3冊でした。
(3) 3冊の項目名を控えます。
『科学者人名事典』(丸善、1997)の「フレミング,サー・アレグザンダー」、『ブリタニカ国際大百科事典』全20巻(TBSブリタニカ、1972~1975)の「フレミング、アレクサンダー」、
『20世紀西洋人名辞典』上・下(日外アソシエーツ、1995)の「フレミング、アレキサンダー」の3種類ありました。
同一人物でも、名で「アレグザンダー」「アレクサンダー」「アレキサンダー」とわかれることがわかりました。 
『コンサイス外国人名事典』〔第3版〕(三省堂、1999)/R280.3-コ
巻末「ラテン文字索引」で原綴を引き、該当する本文を見ることで姓のヨミガナを確認することができます。
ラテン文字索引はABC順。本文は五十音順。
<Alexander Flemingの読み方を調べる>
(1) 巻末「ラテン文字索引」p.34「F」の中から、「Fleming,Sir Alexander」を探します。
(2) p.862「フレミング① Fleming,Sir Alexander」より、姓はフレミングであることがわかりました。
(3) なお、名前の読み方は載っていませんでした。
本館参考資料室にある資料は貸出できません。館内での閲覧のみとなります。
このページのトップへ戻る

4.掲載資料を調べるには

人物の基本的な情報を調べるには、「人名事典」や「百科事典」「歴史辞典」が便利です。
ただし、やみくもに「人名事典」や「歴史辞典」にあたるのでは時間がかかってしまいます。 
ヨミガナがわかっていて、どの資料に載っているか知りたい時は、下記の資料をお使いください。
◎「フレミング(Alexander Fleming)」を掲載する資料にはどんなものがあり、項目名はどうなっているのでしょうか?調べてみましょう。
今わかること   知りたいこと 
姓が「Fleming」であること。  掲載資料名と項目名。   
名は「アレグザンダー、アレクサンダー、アレキサンダー」と読まれること。
『外国人物レファレンス事典』20世紀(日外アソシエーツ、2002)1~4、6・7巻/R280.3-ガ-1~4、6・7
1901年以降に活躍した外国人65,397人を収録。
本文(欧文名)は1~4巻に所収。索引は6・7巻。 
姓のABC順、名のABC順。 
簡単な情報と、掲載される事典名、そこに書かれたカナ表記、生没年などを調べられます。
※シリーズに、古代-19世紀第Ⅰ期、第Ⅱ期があります。 
<フレミング(Alexander Fleming)の掲載資料を調べる>
(1) 7巻索引〔テ-ン〕p.367「フレミング」の中で、「Alexander」を名前に持つ人物を探します。
(2) 2巻p.123「Fleming,Sir Alexander」の下に出てくる掲載資料を控えます。
(3) 25冊の資料がフレミングについて取り上げられていることがわかりました。
『外国人物レファレンス事典』20世紀第Ⅱ期(日外アソシエーツ、2012)1・2・4巻/R280.3-ガ-1・2・4
2002~2010年に刊行された事典(2001年以前でも未収録分も該当)に収録されている、1830年以降に生まれ、1905年以降に没した外国人(欧文名)54,000人を収録。
本文(欧文名)は1・2巻。索引は4巻。 
姓のABC順、名のABC順。 
簡単な情報と、掲載資料名、そこに書かれたカナ表記、生没年などを調べられます。
※シリーズに、古代-19世紀第Ⅰ期、第Ⅱ期があります。 
<フレミング(Alexander Fleming)の掲載資料を調べる>
(1) 1巻p.649「Fleming,Sir Alexander イギリスの細菌学者」下にある掲載資料を確認します。
(2) その結果、フレミングを取り上げる資料が13冊あることがわかりました。
このページのトップへ戻る
 
◎調べ方でわからないことがありましたら、本館2階レファレンスカウンターまでお尋ねください。

 

>>トップページ >>参考資料室トップ>>調べ方案内の目次「歴史・地理」>>アルファベット表記の人名調べるには