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暦・年号について調べるには(中国編)

作成者:戸田市立図書館/作成日:平成22年5月16日/同年5月30日改訂
みなさんは、歴史の教科書や時代小説の中で、古い時代の年号(元号)を目にしたことがあると思います。そこに西暦が載っていれば安心ですが、いざ本から離れてしまうといつのことかわからなくなりませんか。しかも外国のことならなおさらです。そこで今回は、日本と馴染みの深い中国の年号の調べ方についてご紹介します。
目次
調査できる本を探す方法・戸田市立図書館編
  中国の年号を調べる
1.年号の読み方を調べるには
2.年号を西暦になおすには
  3.王朝名、王・皇帝の名前を調べるには
  4.干支を調べるには
  5.その年のできごと・時代を調べるには
6.暦に関する用語を調べるには
番外編:「辞源」の引き方

調査できる本を探す

戸田市立図書館で所蔵する本を探す
  中国史(東洋史)の基本情報を調べるための事典(辞典)、暦に関する資料は、本館2階参考資料室にあります。また、1階の一般書書架にも「歴史に関する本」「暦に関する本」があります。
  ●テーマの棚に行って探す。
   
図書館の本には1冊ずつテーマを表す分類記号が付いており、その記号は本の背表紙に貼付されているラベルに記してあります。
また、棚の本は分類記号順に書架に並んでいますので、本を探すときは、以下の分類記号を参考にしてください。※別置されている本もあります。
  《暦・年号を調べるとき参考になる分類記号》
   
030・031 百科事典 222 中国史 813.1 国語辞典
203 年表 449 時法・暦学 813.2 漢和辞典
    外交関係上接点があるため、「日本史辞典」にも中国の年号が取り上げられています。

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  ●OPACで調べる。
   
当館所蔵の本は、オンライン目録(OPAC)で探すことができます。
ホームページの「蔵書検索」で探す場合は、図書資料を探す画面から「一般書」にチェックを入れて検索してください。 検索は漢字表記と読みがな(カタカナ)の両方可能です。
検索するときは、「中国史」「東洋史」「年号」「暦」といったキーワードに、「事典(辞典)」「年表」などを加えると、目的の本を効率よく探せます。
以下に検索のヒントとなるキーワードの例をあげてみましたので参考にしてください。
    《検索キーワードの一例》
   
中国史(チュウゴクシ)/東洋史(トウヨウシ)/漢和辞典(カンワジテン)/国語辞典(コクゴジテン)/日本史(ニホンシ)/中国(チュウゴク)/暦(コヨミ・レキ)/辞典(ジテン)/年表(ネンピョウ)など

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    《年号を調べるとき出てくる用語》
干支(カンシ) 十干(ジッカン)と十二支(ジュウニシ)を順番に組み合わせ、60回で一週します。年や日数を表します。中国の殷代に始まり、漢代には干支紀年法が一般化しました。
閏月(うるうづき・ジュンゲツ) うるう月。陰暦で閏年には同じ月が二度あり、その二度目の月をさします。
二十四節気(ニジュウシセッキ) 二十四気(ニジュシキ)。1年の気候をいいます。15日を一気とし、1ヵ月を二気、1年を二十四気とします。中国漢代に制定されました。立春・雨水・春分・夏至・立秋・立冬・大寒など。
※『大漢和辞典』巻1・4・11(大修館書店、1966)を主に、『広辞苑(第6版)』(岩波書店、2008)・『角川日本史辞典』(角川書店、1996)など参照。

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  例えば、戸田市立図書館にはこんな本があります。
〜中国の年号を調べるための本(一例)〜
  1.年号の読み方を調べるには
 
正式な年号(元号)の始まりは、前漢の武帝の時代に使われた「建元」(紀元前140〜紀元前135)といわれています。その後、年号は中国・朝鮮・日本などに普及しました。当然のことながら、日本より長い歴史を持つ中国には年号が数多く存在します。
※『広辞苑(第6版)』・『国史大辞典』第11巻、『現代こよみ読み解き事典』など参照。
例えば「神鳳」など、年号の読み方を調べるには下記の参考資料が便利です。
書名 掲載ページ 出版社 出版年 分類記号
大漢和辞典
縮写版:全13巻+補巻+語彙索引
巻8p.460「神」の熟語中、「神鳳」を見る→「シンポウ 大修館書店 1966・2000 R813.2-モ-8
※『大漢和辞典』はいわば漢和辞典の王様です。漢字を詳しく調べることができますが、刊行年が古いため、正字・旧字体・旧仮名遣いで構成されており、引くのに少しコツがいります。詳しくは「大漢和辞典」の引き方のページをご覧ください。

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  2.年号を西暦になおすには
例えば、「神鳳」(しんぽう)の西暦年を調べるには下記の参考資料が便利です。※便宜上、資料中の旧字体を新字体に改めています。
書名 掲載ページ 出版社 出版年 分類記号
大漢和辞典 
縮写版:全13巻+補巻+語彙索引
巻8p.460「神鳳(シンポウ)」2つ目「ニ、年号。イ.三国呉、大帝(孫権)の時。(252)。ロ.晋、孝恵帝の時、劉尼の僭年号。(303)。」 大修館書店 1966・2000 R813.2-モ-8
辞源 全4巻 3巻p.2274「神鳳」2つ目「三国呉孫権(大帝)年号。公元252年。」※文章は中国語(漢文)表記です。 商務印書館 1982 R823-ジ-3
世界史年表・地図 p.5「中国年号一覧」…「神鳳(呉)252〜53」※五十音配列 吉川弘文館 2008 R203.2-セ
p.9「欧亜暦年対照表」…ヨーロッパ・中国・日本・イスラム圏の暦日の相違を確認できます。
大きな活字のコンサイス世界年表 p.4「年号索引」…「神鳳 252」。※p.2〜6が中国年号索引です。漢音の五十音配列。 三省堂 1983 R203.2-オ
新編東洋史辞典 p.982「アジア諸国年号表」…シ行「神鳳(呉)252」※p.978〜986「アジア諸国年号表」(五十音順)。中国・朝鮮の年号の時代名・西暦がわかります。 東京創元社 1980 R222.0-シ
東方年表 p.154「年号索引−中国」…「神鳳252」※p.149〜157「年号索引−中国」(五十音順)。 平楽寺書店 1996 R220.0-ト
中国歴代年表 巻末「支那歴代年表年号索引表(字画引)」p.17、10画「神鳳」…三国時代、西暦252年の年号で、p.171に記述されていることがわかります。p.171を見ると、呉の太元2年2月に「神鳳」と改元されたようです。 国書刊行会 1980 R222.0-サ
※『辞源』は中国語の辞典のため、中身は漢文です。西暦や時代を知るのに問題はありませんが、細かい内容を調べたり、漢字を探すときに手間取るかも知れません。くわしくは番外編:「辞源」の引き方をご覧ください。 

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  3.王朝名、王・皇帝の名前を調べるには
中国王朝名(時代)や王・皇帝の名前を調べるには下記の参考資料が便利です。
書名 掲載ページ/検索のヒント 出版社 出版年 分類記号
大漢和辞典    縮写版:全13巻+補巻+語彙索引 目的の年号があれば調べられます。 大修館書店 1966・2000 R813.2-モ-1〜13
辞源 全4冊 目的の年号があれば調べられます。※ただし中国語(漢文)表記です。 商務印書館 1982 R823-ジ-1〜4
世界史年表・地図 p.4〜5「中国年号一覧」 吉川弘文館 2008 R203.2-セ
角川世界史辞典 付録p.1183〜1229「紀年対照表」 角川書店 2001 R203.3-カ
アジア歴史事典 全10巻+別巻2巻 9巻付35〜39「アジア年号表」※王朝名と西暦あり。僭偽年号も調べられます。 平凡社 1984 R222.0-ア-9
新編東洋史辞典 時代がわかる場合
p.926〜950「中国歴代世系表」※夏〜清まで、時代ごとの王・皇帝名がわかります。
東京創元社 1980 R222.0-シ
東方年表 p.1〜133「年表」※西暦・干支・帝王名・年号がわかります。朝鮮・日本との比較も可能。 平楽寺書店 1996 R220.0-ト
p.136〜143「帝王歴代一覧−中国」※時代順に帝王名と西暦で在位年が書かれています。
中国歴代年表 1.特定の人名がある場合
巻末「支那歴代年表人名索引(字画引)」p.1〜86
国書刊行会 1980 R222.0-サ
2.全体的に確認する場合
本編p.1「三皇世表」〜p.1072「中華民国年表」※紀元前2952年〜1927年までの中国の王朝名・帝王名を追うことができます。

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  4.干支を調べるには
    中国では、太陰太陽暦をとっており、王朝の交代や天文暦法の発展によって、たびたび暦が改められました。年ごとの干支を調べるには下記の参考資料が便利です。
書名 掲載ページ/検索のヒント 出版社 出版年 分類記号
東方年表 p.1〜133「年表」※西暦・干支・年号がわかります。朝鮮・日本との比較も可能。 平楽寺書店 1996 R220.0-ト
アジア歴史事典 全10巻+別巻 9巻付1〜34「アジア紀年表」※紀元前841〜1970年までの西暦・干支・年号・皇帝名(一部侯名)あり。僭偽年号も調べられます。 平凡社 1984 R222.0-ア-9
中国歴代年表 本編p.1「三皇世表」〜p.1072「中華民国年表」※紀元前2952年〜1927年までの時代・西暦・干支・できごと・帝王名を追うことができます。 国書刊行会 1980 R222.0-サ

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5.その年のできごと・時代を調べるには
書名 掲載ページ/検索のヒント 出版社 出版年 分類記号
世界史年表・地図 p.10〜101「年表」…紀元前3000(5000以前の表記あり)〜2005年までのヨーロッパ・小アジア・中国・日本などの主要なできごとを並行して確認できます。 吉川弘文館 2008 R203.2-セ
大きな活字のコンサイス世界年表 p.1〜569…紀元前5000〜1982年までの日本・アジア・ヨーロッパの主要なできごとを確認できます。 三省堂 1983 R203.2-オ
中国歴代年表 本編p.1「三皇世表」〜p.1072「中華民国年表」※紀元前2952年〜1927年までの時代・西暦・干支・できごと・帝王名を追うことができます。 国書刊行会 1980 R222.0-サ

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6.暦に関する用語を調べるには
書名 掲載ページ/検索のヒント 出版社 出版年 分類記号
暦と時の事典 日本の暦法は中国暦法の影響を受けているため、主要な用語であれば調べることができます。※五十音配列。索引あり。 雄山閣 1986 R449.0-ウ
現代こよみ読み解き事典 本文が内容ごとにわかれているため、まずは目次で確認するか、巻末の索引を活用しましょう。 柏書房 1993 R449.3-ゲ
アジアの暦 p.1〜111:中国の暦。※索引はありませんが、暦の基礎知識や中国の暦について、気軽に読めるよう工夫された本です。 大修館書店 2002 449.82-オ

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※中国の年号を幅広く調べるときは、ページ数が多く分冊された「漢和辞典」や「中国語辞典」、「中国史辞典」などにあたらないと答えが出ないことがあるので注意しましょう。

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番外編:「辞源」の引き方
辞源 全4冊
出版社 商務印書館
出版年 1982年
内容 漢字の字音、意味、熟語、人名などを調べられます(中国語表記)。
調べ方
例えば、「神鳳」の西暦と何時代の年号かを調べてみましょう。
1.「部首目録」を使った調べ方
  1.  『辞源』各冊最初のページにある「部首目録」を開きます。
  2. 「神」の部首は「示」。
  3. 「示」は5画。五画を見ると、第3冊の部首目録に「午集2262」と書かれています。
  4. はしらを頼りに第3冊p.2262(午245)を開くと「示部」があります。
5. 部首内は画数順に並んでいるので、部首を除いた五画の中から「神」を探します。→第3冊p.2269(午252)に「神」あり。
6. 「神」の熟語の中から「神鳳」を探します。
7. 第3冊p.2274(午257)「神鳳」の意味2に、「三国呉孫権(大帝)年号。公元252年。」と書かれていました。
2.「四角号碼検字法」を使った調べ方
四角号碼検字法とは…漢字の四すみの筆形・筆画をみて、それぞれに0から9までの番号を当てはめ、漢字一字を4桁の数字にかえて配列した索引です。四すみの順番は、左上→右上→左下→右下。同番号の中でさらにわけるために枝番号がつくこともあります。『辞源』は中国語表記のため、四角号碼に関する詳しい説明は、『大漢和辞典索引』p.1031〜1038や、『広漢和辞典索引』p.361〜364をご覧ください。
  1.  『辞源』各巻末「辞源修訂本索引説明」p.2「四角号碼検字法」第一条を開きます。
  2. 「神」を四隅の筆形に分解します。
  3. 「四角号碼検字法」第一条の表を参考に、「神」の筆形を左上角→右上角→左下角→右下角の順に数字に置きかえます。左上は点「3」、右上は插「5」、左下は垂「2」、右下は他の角で一度使われているため「0」(第三条参照)。=3520
  4. 『辞源』第3冊「辞源修訂本索引」p.40「35206神」がp.2269の3列目に載っていることがわかります。
5. p.2269の3列目から始まる「神」の熟語の中から「神鳳」を探します。
6. 『辞源』第3冊p.2274(午257)「神鳳」の意味2に、「三国呉孫権(大帝)年号。公元252年。」と書かれていました。
※『辞源』は子集、丑集など干支で分けれています。ページ数と収録巻は上部はしらにあります。
※『辞源』の「辞源修訂本索引」では、単漢字だけでなく、熟語のページ数と列を調べることができます。

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