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『読史備要』

作成者:戸田市立図書館/作成日:平成22年7月4日/同年7月13日改訂

『読史備要』は昭和8年(1933)、古文書・古記録を解読する際の手引となることを目的に、東京大学史料編纂所より刊行された、いわゆる日本史資料集です。内容ごとに46部門を3つにわけ、巻末に付録がついています。

目次
辞典・事典の引き方・戸田市立図書館編
『読史備要』を引いてみよう。
1.「年表」を使う。
2.「官職制一覧」を使う。
3.「名数一覧」を使う。
4.「法号并称号索引」を使う。
5.「官職唐名索引」を使う。
6.「五山塔頭子院索引」を使う。
語句の意味
  ●テーマの棚に行って探す。
   
図書館の本には1冊ずつテーマを表す分類記号が付いており、その記号は本の背表紙に貼付されているラベルに記してあります。
また、棚の本は分類記号順に書架に並んでいますので、本を探すときは、以下の分類記号を参考にしてください。
  《読史備要の分類記号》
   
210.0 日本史

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『読史備要』を引いてみよう
読史備要(とくしびよう)
著作者 東京大学史料編纂所
出版社 講談社
出版年 1933年(昭和8)※当館所蔵は1983年(昭和58)第8刷のもの。
調べられること 日本史(古文書・古記録)解読に役立つ、年表・系図・索引などが載っています。
注意点 1.読み仮名は歴史的仮名遣いとなっています。※例:男衾=ヲフスマ
2.本文は正字・旧漢字で書かれています。※例:國學(国学)
3.「年表」にある紀元=皇紀(コウキ)、耶蘇紀元(ヤソキゲン)=西暦です。
4.「寛政重修諸家譜索引(カンセイチョウシュウショカフサクイン)」は、当館所蔵の『寛政重修諸家譜』(続群書類従完成会、1980~1981)に対応していないため、使う際は注意しましょう。
5.年表は昭和15年(1940)、重要事項は昭和7年(1932)までしか載っていません。
構成
第1類 年表 神宮及官国幣社一覧(ジングウオヨビカンコクヘイシャイチラン)
重要事項 現在日本仏教宗派一覧
歴朝一覧(レキチョウイチラン)
五山塔頭子院一覧(ゴザンタッチュウシインイチラン)
女院一覧(ニョインイチラン)
年中行事一覧
武家一覧 名数一覧
大名一覧 四季月名干支異称一覧
江戸幕府重職一覧 金銀米銭相場一覧
官職制一覧(カンショクセイイチラン)
徳川時代金銀規定量目品位表
国郡沿革一覧(コクグンエンカクイチラン)
花押印章一覧(カオウインショウイチラン)
第2類 皇室御系譜親王家御系譜・李王家御系譜 香道系図
諸氏系図 茶道系図
神道系図 俳諧系図
日本仏教宗派系図 美術工芸系図
日本仏教各宗派本山門跡住持(ホンザンモンゼキジュウジ)歴代表 能楽系図
儒学系図 俳優系図
国学系図 武術系図
歌道系図
第3類 公卿索引(クギョウサクイン)
五山衆索引(ゴザンシュウサクイン)
寛政重修諸家譜索引 (カンセイチョウシュウショカフサクイン)
忌日索引(キジツサクイン)
名字索引 官職唐名索引(カンショクトウミョウサクイン)
法号并称号索引(ホウゴウナラビニショウゴウサクイン)
社寺伝奏索引(シャジテンソウサクイン)社寺支配索引
勅号勅諡索引(チョクゴウチョクシサクイン)
五山塔頭子院索引(ゴザンタッチュウシインサクイン)
付録 干支早見盤
方位及時刻対照表













調べ方
1.文化元年(1804)3月現在の京都所司代を知りたいときは…
「年表」を使う。
  1.  p.1~260「年表」を開き、耶蘇紀元で「1804」を探します。
  2. p.247に「文化元年」を見ると、京都所司代は「稲葉正諶(イナバマサノブ)」でした。※享和4年(1804)2月11日、文化元年に改元。
人名の読みを調べるときは、漢字索引付の人名事典や、系図類をご覧ください。
2.鎌倉時代の武家職制を知りたいときは…
「官職制一覧」を使う。
  1.  p.533~550「官職制一覧」を開き、「武家職制」を探します。
  2. 「武家職制」中、p.538~539「鎌倉時代」を開くと一覧表が載っています。
3.「七大寺」が何を指すのか知りたいときは…
「名数一覧」を使う。※一から百まで調べられます。
1. p.713~740「名数一覧」を開き、「七」を探します。
2. p.725「七大寺」は南都七大寺をいい、「東大寺・興福寺・元興寺・大安寺・薬師寺・西大寺・法隆寺」を指します。
4.法号・称号から人名を特定するには…/「大休寺殿」が誰か調べてみましょう。
「法号并称号索引」を使う。※漢音の五十音順
1. p.1479~1843「法号并称号索引」を開き、「た」の中から「大」を探します。
2. p.1715「大休寺」とつくのは「大休寺古山慧源」のみ。これによると、「足利直義」の法号か称号とわかります。
5.唐名官職の和名を知りたいときは…/「尚書(ショウショ)」の和名を調べてみましょう。
「官職唐名索引」を使う。
1. p.2119~2141「官職唐名索引」を開き、「し」の中から「尚」を探します。
2. p.2129「尚書」の和名は「弁官(ベンカン)」とわかります。
6.塔頭の本寺を知りたいときは…(京都五山・鎌倉五山限定)/「禅栖菴」がどの寺の塔頭か調べてみましょう。
「五山塔頭子院索引」を使う。※五十音順・現存しない場合を含む。
1. p.2147~2154「五山塔頭子院索引」を開き、「禅」を探します。
2. p.2151「禅栖菴」が「天竜寺」の塔頭・子院とわかります。

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語句の意味
名称 意味
皇紀(コウキ) 我が国では明治5年、神武天皇即位の年を紀元元年とし、これを皇紀と呼んだ。(『大漢和辞典』巻8p.936「紀元」項目1参照。)/神武天皇の即位年は紀元前660年に当たるとされます(広辞苑等)。
耶蘇(ヤソ) キリスト教。(『大漢和辞典』巻9p.188
塔頭(タッチュウ) 一山内(イチサンナイ)の寺院。大きな寺院の境内にある沢山の子院。(『大漢和辞典』巻3p.226)
子院(シイン) 禅宗・浄土宗等で本寺に依付する諸寺院をいう。又、塔頭・寺中ともいう。(『大漢和辞典』巻3p.778)
山内(サンダイ・サンナイ) ②寺院の境内。山は寺院の称。(『大漢和辞典』巻4p.203/『広辞苑』の読みは「さんない」のみp.1176)
法号(ホウゴウ) ①仏式によって付けた名号。仏門に入った者の号。②死後の諡号。(『大漢和辞典』巻6p.1045)
勅号(チョクゴウ) 朝廷から高僧に賜った称号。(『広辞苑』p.1839
勅諡(チョクシ) 勅命によって諡(おくりな)を賜うこと。(『広辞苑』p.1839)
(オクリナ) ①おくり名。死者生前の行迹によって死後におくる名。(『大漢和辞典』巻10p.525)
※『大漢和辞典』を主に、『広辞苑』(岩波書店、2008)などを参照。

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