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■月の異名を調べるには■

作成者:戸田市立図書館/作成日:平成23年12月23日
「睦月、如月、弥生」はそれぞれ「陰暦の1月、2月、3月」を指します。日本では古くから、陰暦の12ヵ月を数詞以外の呼び方でも表現していました。
実は、呼び方は一種類ではなく、たくさん存在します。どんな異名があるのか、どうしてそう呼ばれるのか気になりませんか?
そこで、今回は月の異名の調べ方についてご紹介します。
目  次
図書館の資料で調べる方法
1.月の異名を調べるには
12月の異名はどれだけあるの?
2.いわれを調べるには
どうして「睦月」というのかな?

図書館の資料で調べる方法

戸田市立図書館で所蔵する資料を使う。
  《月の異名を調べるときに参考となる分類記号》
   
031 百科事典 386 歳時記 813.2 漢和辞典
202.3 年代学 449 813.5 日本語−類語
210 日本史 813.1 国語辞典 911.307 歳時記
※図書館の資料には、テーマを表わす分類記号がつけられ、この分類記号順に配架されます。
  ●OPACで調べる
   
当館所蔵の本は、オンライン目録(OPAC)で探すことができます。
ホームページの「蔵書検索」で探す場合は、図書資料を探す画面から「一般書」、または「児童書」にチェックを入れて検索してください。 検索は漢字表記と読みがな(カタカナ)両方可能です。
検索する際は、「月の異名(異称)」では該当しません。例えば、「日本史」「十二ヶ月」「暦」「歳時記」「歳時」「古語」などの関連する分野で検索してみると、収録された資料を探すことができます。
調べ方の手順(一例)
 
1.基礎知識を得る 百科事典などで基礎知識を調べます。
2.テーマを絞る 百科事典や本を見て疑問に思った点を抜き出し、何について調べたいのかを決めます。
3.分類を調べる 『日本十進分類法』やOPACを使って分類を調べます。分類を知ることで、前後の棚から該当する資料が見つかることがあります。
日本十進分類法については、「資料の探し方」のページ「3.ラベルの数字の読み方」や、こども用もくじ内にある「しらべもののしかた」をご覧ください。
4.裏付けをとる 調べた答えが正しいかどうかを確認します。2冊以上の資料を使うと安心です。
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1.月の異名を調べるには

1年12ヵ月がそれぞれ何に当たるのか調べるとします。蔵書検索で該当しないと、「どの本を見たらよいかわからない」ということもあるでしょう。そんなときは、下記の資料を使うと便利です。
『古事類苑』天部・歳時部 (吉川弘文館、1981)/R031.2-コ-1
『古事類苑』は、明治・大正期に編纂された日本最大の百科事典です。
「月」「十二月異名」は、歳時部p.8〜36に載っています。
『古事類苑』総目録・索引か『古事類苑新仮名索引』を使って収録巻数とページを探します。
※調べ方案内「古事類苑の引き方」も合わせてご覧ください。
『日本史必携』 (吉川弘文館、2006)/R210.0-ニ
日本史を読み解く上で必須の図表類を網羅した便覧です。
「月の異名」は、「基本資料編」p.180〜193に載っています。出典もあります。
p.3〜7「目次」で該当する項目を探します。
『現代こよみ読み解き事典』 (柏書房、1993)/R449.3-ゲ
年月日や曜日、二十四節気など、暦に載っている事項を集めています。必要と思われる祭りや年中行事・占いも載っています。
「月名の異称」は、p.24〜28に載っています。
p.2〜20「目次」か、巻末p.398〜414「索引」で探すことができます。
暦の会編『暦の百科事典』 (本の友社、1999)/R449.0-コ
暦の会25周年を記念して再版されました。暦に関する事項を調べられます。
「月名の異称」は、p.315〜328の下欄に載っています。
巻末p.496〜509の「索引」を使って「十二ヵ月」を探しましょう。
山口翼編『日本語シソーラス』 (大修館書店、2003)/R813.5-ヤ
20万語を収録。品詞にこだわらず意味の近さを優先した類語辞典。語釈はありません。
「月の異名」は、p.199〜200「十二ヶ月」に載っています。
巻頭p.E〜「分類体系表」か、巻末p.991〜1537「索引」で語群番号を探し、本文に当たります。
『日本国語大辞典』 1〜13巻・別巻(第2版/小学館、2000)
歴史的かなづかい、漢字表記、品詞、語義解釈、出典・例文、方言、語源などが載っています。
1月から12月までを個別に引くことで、それぞれ異名の一部を調べることができます。
読みがなの五十音順。
※初版本は全20巻・別冊で地下書庫で保管しています。ご利用の際はカウンターへお申し出ください。
本館参考資料室にある資料は貸出できません。館内での閲覧のみとなります。
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12月の異名はどれだけあるの?
年の終わりは12月ですが、12月にはどれだけ異名があるのでしょうか。「調べ方の手順」に沿って調べてみましょう。
手順 例:12月の異名はどれだけあるの?
1.基礎知識を得る 『国史辞典』第9巻p.724「月の異名」によると、1年12ヵ月の1つ1つの名を、文学的に、または風雅な言葉として、別に言い換えたもので、和名や漢語がある。(要約)
2.テーマを絞る 和語や漢語にはどんなものがあるの?
3.分類を調べる 031(百科事典)/210(日本史)/386(歳時記)/449(暦)など
4.裏付けをとる 下にまとめてみました。
1.『日本史必携』p.186〜187・193 古い時代の表現形が史料ごとに掲載されています。史料により重複することもあります。旧暦と明治以降の表現が混ざるため、資料中は(一)と(二)に分かれています。
※今回は載せられませんでしたが、史料中に出てくる読みがなが旧仮名遣いで載っていることがあります。
十二月 師馳 大呂 臘月 臈月 季冬
暮冬 窮冬 黄冬 極月 猟月 極寒
師走 窮臘 凋年 隆冬 栗烈 余月 鑿氷
など、約60例が載っています。
2.『日本語大シソーラス』p.200「十二月」 出典はありませんが、季語として使われる季節や、部分的に読みがながついています。
師走(しわす) 暮古月(くれこづき) 年積月(としつみづき) 極月(ごくづき)
窮陰(きゅういん) 窮冬(きゅうとう) 限りの月 数え月
終月 果ての月 除月 忙月
雪月(づき) 春待月(はるまちづき) 三冬月(みふゆづき) 弟月(おとこづき)
など、22例が載っています。
3.『暦の百科事典』p.327「月名の異称」<十二月> 欄外に載っているので少し探しづらいのが難点。出典はありませんが、読みがなもついています。
師走(しわす) 建丑月(けんちゅうげつ) 極月(ごくげつ) 厳月(げんげつ)
臘月(ろうげつ) 臈月(ろうげつ) 蜡月(さげつ) 弟月(おと<う>づき)
茶月(さげつ) 除月(じょげつ) 窮月(きゅうげつ) 氷月(ひょうげつ)
親子月(おやこづき) 春待月(はるまちづき) 暮古月(くれこづき) 梅初月(うめはつづき)
など、39例が載っています。
調べてわかったこと 和語も漢語も色々な表現があることがわかりました。同じ漢字が繰り返し出てきたり、同じような読み方の漢字違いもあるのですね。
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2.いわれを調べるには
『日本大百科全書』全25巻+補巻 (小学館、1985〜1989)/R031-ニ-1〜25
用語ごとに、意味や語源を調べられます。個々に調べる必要があります。
五十音順。
『古事類苑』天部・歳時部 (吉川弘文館、1981)/R031.2-コ-1
『古事類苑』は、明治・大正期に編纂された日本最大の百科事典です。史料による確認をするときに便利です。
「十二月異名」は、歳時部p.8〜36に載っています。
『古事類苑』総目録・索引か『古事類苑新仮名索引』を使って収録巻数とページを探します。
※調べ方案内「古事類苑の引き方」も合わせてご覧ください。
暦の会編『暦の百科事典』 (本の友社、1999)/R449.0-コ
暦の会25周年を記念して再版されました。暦に関する事項を調べられます。
「和風月名の由来」は、p.315〜318に載っています。
ここで取り上げられているのは、日本古来の月名と考えられる睦月・如月・弥生などの由来です。
巻末p.496〜509「索引」を使って「十二ヵ月」を探しましょう。
『現代こよみ読み解き事典』 (柏書房、1993)/R449.3-ゲ
年月日や曜日、二十四節気など、暦に載っている事項を集めています。必要と思われる祭りや年中行事・占いも載っています。
「和風月名の由来」は、p.15〜23に載っています。
ここで取り上げられているのは、睦月・如月・弥生といった代表的な和風月名の由来です。
p.2〜20「目次」か、巻末p.398〜414「索引」で探すことができます。
『日本語源大辞典』 (小学館、2005)/R813.6-ニ
『日本国語大辞典』に収められた「語源説」をもとに、新資料による説も加え、約6000語の語源説を収録しています。
用語ごとに、意味・語源などを調べられます。
読みがなの五十音順。
諸橋轍次『大漢和辞典』13巻〔縮写版〕・語彙索引・補巻 (大修館書店、1966・2000)/R813.2-モ-1〜13
『大漢和辞典』は収録語数が多く、他の「漢和辞典」に載っていない字を探すことができます。
用語ごとに、意味・語源・出典を調べられます。
※調べ方案内「大漢和辞典の引き方」を合わせてご覧ください。
『カラー版新日本大歳時記』 (講談社、2008)/R911.3-シ
図鑑を主として編集された歳時記です。
季節ごとに「季語目次」で「時候」を見るか、「季語総索引」で目的の用語を探します。
春夏秋冬・新年で項目を立て、その中は時候・地理・人事・動物・植物・行事一覧に分かれています。
本館参考資料室にある資料は貸出できません。館内での閲覧のみとなります。
同じ分類の棚を見ると、上記以外の資料にも載っていることがあるので色々見てみましょう。
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●どうして「睦月」というのかな?
 
手順 例:どうして「睦月」というのかな?
1.基礎知識を得る 『大漢和辞典』巻8p.236「睦」を見ると、「睦月」は「ムツキ」と読み、万葉集(8世紀)の時代には存在していた、陰暦正月の異名とわかります。
2.テーマを絞る どうして睦月というの?
3.分類を調べる 031(百科事典)/449(暦)/813.1(国語辞典)/813.6(語源)など
4.裏付けをとる 下にまとめてみました。
1.『日本語源大辞典』p.1079「睦月」 『日本語源辞典』は『日本国語大辞典』の語源説に新たな文献から事例を加えたものです。
(1)語句は読みがなの五十音順に並んでいるので、「むつき」を引きます。
(2)p.1079「むつき【睦月】」を見ると、「ムツビツキの略」とする説など9つの説を載せ、それぞれ出典がわかるようになっています。
2.『暦の百科事典』p.315「和風月名の由来」<睦月> (1)巻末索引(五十音順)で「むつき」を引きます。
(2)p.315「睦月」を見ると、「睦び月」をむつきの語源とする説など5つの説を載せています。それぞれ説の出典が載っています。
3.『総合百科事典ポプラディア』(新訂版)10巻p.225「睦月」 子どもから大人まで使える百科事典です。
(1)タイトル背を見て、「む」の入っている10巻を出します。
(2)五十音順に並んでいるので、「む」の中から「睦月」を探します。
(3)p.225「むつき睦月」を見ると、「実月」と「むつみ合う」の2つの説を載せています。出典はありません。
4.『日本大百科全書』22巻p.644「睦月」 全26巻の百科事典です。
(1)五十音順に並んでいるので、「む」の中から「睦月」を探します。
(2)22巻p.644「睦月」を見ると、「往来して仲睦まじくするからだ」など3つの説を載せています。また、主要な出典もわかります。
調べてわかったこと 「睦月」は主な語源説でも3つあり、昔から史料によって様々な説が出ていたことがわかりました。
その他 出典がわかるので、実際にどのように載っていたかを知りたいときは、『古事類苑』歳時部p.10〜13に載っている可能性があります。
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◎調べ方でわからないことがありましたら、本館2階レファレンスカウンターまでお尋ねください。

 

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