戸田市立図書館で所蔵する資料を使う。 |
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仏像に関する基本情報、収録情報を調べるための事典類は本館2階参考資料室に配架されています。 |
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●テーマの棚に行って探す。 |
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図書館の本には1冊ずつテーマを表す分類記号が付いており、その記号は本の背表紙に貼付されているラベルに記してあります。 |
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また、棚の本はすべて分類記号順に書架に並んでいますので、本を探す際は、以下の分類記号を参考にしてください。 |
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《仏像を調べる際、参考になる分類記号》 |
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031 |
百科事典 |
210 |
日本史 |
718 |
仏像 |
180 |
仏教 |
703 |
美術名簿・索引 |
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●OPACで調べる。 |
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当館所蔵の本は、オンライン目録(OPAC)で探すことができます。 |
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ホームページの「蔵書検索」で探す場合は、図書資料を探す画面から「一般書」にチェックを入れて検索してください。 検索は漢字表記と読みがな(カタカナ)の両方が可能です。 |
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検索する際は、「仏像」というキーワードだけでなく、「文化財」、「所在」、くわしい仏像の種類など、キーワードのかけ合わせによって、目的の本を効率よく探せます。 |
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以下が検索のヒントとなるキーワード例です。 |
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《検索キーワードの例》 |
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仏像名/所在(寺院名)/国名/時代/文化財/仏像の種類/美術品/宗教など |
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仏像の種類 |
仏像は、ある程度、種類ごとに分けることができます。それぞれの意味を知りたいときは、「国語辞典」や「漢和辞典」「日本史辞典」「仏教辞典」「仏像事典」などで確認してみましょう。 |
仏像とは…仏教の礼拝の対象として造られた仏の彫像・画像。仏陀以外の菩薩・明王・諸天にもいう。(『広辞苑』p.2467) |
仏像の種類 |
意味 |
含まれるもの |
如来(にょらい) |
仏の尊称。修行を完成し、悟りを開いた人の意。(『広辞苑』p.2150) |
釈迦如来・阿弥陀如来・薬師如来・毘盧舎那如来・大日如来・五智如来など |
ほとけの尊称。仏の十号の一。(『大漢和辞典』巻3p.639) |
「真理(如)の世界から来たもの」を意味する如来は、「真理に目覚めたもの」を意味するブッダと同義である。そのため、如来像もさとりを開いた釈尊の姿がもとになっている。(『図説あらすじで読む日本の仏様』p.30) |
菩薩(ぼさつ) |
さとりを求めて修行する人。もと、成道以前の釈迦牟尼および前世のそれを指して言った。(『広辞苑』p.2584) |
弥勒菩薩・観音菩薩・十一面観音・不空羂索観音・千手観音・如意輪観音・文殊菩薩・普賢菩薩・虚空蔵菩薩・勢至菩薩・日光月光菩薩・地蔵菩薩など |
大勇猛心を以て菩提(さとり)を求め、大悲悲心を以て衆生を済わんとする者。仏につぐ位置に在る。(『大漢和辞典』巻9p.707B) |
「如来のさとりを求めるもの」という意味。如来がすでにさとりを開いた存在であるのに対して、菩薩は修行中の身である。(『図説あらすじで読む日本の仏様』p.52) |
明王(みょうおう) |
大日如来の命を奉じ、忿怒の相を現し、諸悪魔を降伏する諸尊。(『広辞苑』p.2718) |
不動明王・降三世明王・軍荼利明王・大威徳明王・金剛夜叉明王・愛染明王・孔雀明王など |
三宝及び国土人民等を護る天部の神。(『大漢和辞典』巻5p.781C) |
明王の「明」は天台宗や真言宗といった密教における真言のことをいい、明王とは真言を身につけた者の王であることをしめしている。(『図説あらすじで読む日本の仏様』p.66) |
天(てん) |
天上に住むもの。神々。(『広辞苑』p.1937E) |
梵天・帝釈天・持国天・広目天・増長天・多聞天・毘沙門天・弁財天・吉祥天・大黒天・荼吉尼天・韋駄天・仁王・訶梨帝母など |
光明・清浄・自在・最勝などの意で、天人の住む妙なる世界。(中略)此処に住む仏を天とし、又、鬼神を天とする。(『大漢和辞典』巻3p.463(24)) |
ヒンドゥー教やバラモン教などの古代インド神話の神々の世界をいう。仏教では天の神々を伝法守護の神として取り入れてきた。(『図説あらすじで読む日本の仏様』p.90) |
垂迹(すいじゃく) |
仏・菩薩が、衆生済度のために仮の姿をとって現われること。本地垂迹説では、日本の神は仏・菩薩の垂迹であるとする。(『広辞苑』p.1476) |
僧形八幡神・蔵王権現・山王権現・熊野権現・青面金剛・金毘羅大権現・牛頭天王・三宝荒神など |
本地(本体)の仏が衆生済度の為に、その本地から種々の身に生まれかわってこの世に出現すること。垂跡。(『大漢和辞典』巻3p.168) |
日本で古来より信じられていた神々が仏像として祀られていることがある。この神仏習合の現象は、平安時代に成立した本地垂迹説にもとづいている。(『図説あらすじで読む日本の仏様』p.110) |
羅漢(らかん) |
阿羅漢の略。→仏教の修行の最高段階、また、その段階に達した人。(『広辞苑』p.92「阿羅漢」) |
十六羅漢など |
阿羅漢@の略。→Arhan阿羅訶。殺賊・真人と訳す。煩悩を断ちつくし、小乗の悟を極めた位の意。或は略して羅漢とす。(『大漢和辞典』巻11p.811「阿羅漢」@) |
羅漢とは、仏の教えを学び、修行を成し遂げて、一切の煩悩を断ちつくした境地に達した者のことをいう。(『図説あらすじで読む日本の仏様』p.110) |
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本地垂迹説(ほんじすいじゃくせつ)とは…日本の神は本地である仏・菩薩が衆生救済のために姿を変えて迹(あと)を垂れたものだとする神仏同体説。(『広辞苑』p.2613) |
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※上の表の分け方は、『図説あらすじで読む日本の仏様』『仏像図鑑』等を参考にしています。また本によって、「如来」を「仏」としている場合もあります。 |
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※便宜上、『大漢和辞典』の旧字・旧仮名遣いを、現行の漢字・現代仮名遣いに直して表記しています。 |
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下記の資料で意味を調べられます。 |
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『広辞苑』(岩波書店、2008)/R813.6-コ |
収載項目は約24万。学術専門用語や百科全般の用語を扱い、ことばの定義・語源・語誌にも力をそそいでいます。 |
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『日本国語大辞典』 全13巻+別巻(小学館、2002)/R813.6-ニ-1〜13 |
収録語数は約50万項目、用例総数約100万。一般語彙のほか、方言・隠語、専門用語、地名・人名などの固有名詞を、信頼できる文献を用いて解説しています。五十音順。 |
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『大漢和辞典』 全12巻+索引(大修館書店、1966)/R813.2-モ-1〜12 |
収録語数は48,902語(熟語は不明)。他の漢和辞典に載っていない語句を調べることができます。ただし、刊行年が古いため、本文は旧仮名遣いとなっています。 |
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※引き方にコツがいります。詳しくは、『大漢和辞典』の引き方のページをご覧ください。 |
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『仏教大辞彙』 全7巻(冨山房、1978)/R180.3-リ-1〜7 |
仏教語について詳しく解説(各所に振り仮名付)されています。ただし、初版が大正11年(1922)と古く、本文は旧仮名遣いとなっています。五十音順。7巻は索引。 |
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『国史大辞典』 全15巻(吉川弘文館、1979〜1997)/R210.0-コ-1〜15 |
日本の歴史に関する事象・語句・人物・地名などを調べられます。五十音順。見出し語がなくても、文中に載っていれば15巻索引(上中下)で該当ページを探すことができます。 |
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仏像の各部名称を調べる |
仏像について調べてみると、独特の固有名詞や各部名称が出てきます。それが何を指すかわかると、調べものが楽になります。 |
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『図説あらすじで読む日本の仏様』(青春出版社、2006)/R186.8-ズ |
p.30に阿弥陀如来像、p.52に十一面観音像、p.66に不動明王像、p.90に広目天像、p.110に僧形八幡神像の図と各部名称が載っています。 |
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『角川日本史辞典』(角川書店、1996)/R210.0-カ |
巻末附録p.1423「仏像図」で、如来(阿弥陀如来像・平等院鳳凰堂)・菩薩(十一面観音菩薩像・法華寺)・明王(大威徳明王像・東寺)の形と各部名称を確認できます。 |
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久野健編『仏像事典』(東京堂出版、1975)/R718-ク |
p.600〜603「仏像各部の名称」で、釈迦三尊像・九面観音菩薩像・阿弥陀如来像・不空羂索観音菩薩像・毘沙門天像・軍荼利明王像・不動明王像の形と各部名称を確認できます。p.595〜599「主要仏・菩薩種字および梵名」に梵字が載っています。 |
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『江戸仏像図典』(東京堂出版、1994)/R718-エ |
p.235〜244に、釈迦如来像・阿弥陀如来像・金剛界、胎蔵界大日如来像・馬頭観音・十一面観音・地蔵菩薩像・如意輪観音像・文殊菩薩像・普賢菩薩像・多聞天・持国天・広目天・増長天・弁財天像・吉祥天像・大黒天像・不動明王像・金剛夜叉明王・降三世明王・大威徳明王・軍荼利明王・青面金剛・愛染明王像の図と名称が載っています。p.245〜246には印相もあります。 |
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仏像の形状を調べる |
仏像の形や特徴を調べるには下記の参考資料が便利です。 |
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『図説あらすじで読む日本の仏様』(青春出版社、2006)/R186.8-ズ |
如来部はp.17〜30、菩薩部はp.31〜52、明王部はp.53〜66、天部はp.67〜90、垂迹・羅漢部はp.91〜110に色々な仏像が取り上げられています。また、各部最終ページには、それぞれ「如来」「菩薩」「明王」「天」「垂迹・羅漢」の大きな特徴と、仏像(※各部1つ選出)の形・各部名称を確認できます。※例:如来部は阿弥陀如来像、天部は広目天像など。 |
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『新編仏像図鑑』 上・下(国書刊行会、1991)/R186.8-シ-1・2 |
上下2冊組。上巻は「天等篇」「明王篇」「菩薩篇」「観音篇」「如来篇」、下巻は「印度の部」「支那の部」「日本の部」で祖師(開祖)を、その他十三仏、六地蔵、七福神などを掲載。上部に仏像図、下段に説明があります。多くの仏像を掲載しており、数の少ない部でも、「明王」は27、「如来」は32例取り上げられています。 |
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『仏像・仏典解説事典』(名著普及会、1984)/R186.8-ブ |
「序説」「仏部」「菩薩部」「明王部」「天部」「変相部」「曼荼羅」に分かれます。仏像は写真や図を載せ、語源や形状などが解説されています。 |
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久野健編『仏像事典』(東京堂出版、1975)/R718-ク |
「図版篇」「仏師・用語解説篇」「造像銘・図版要項篇」「付録」で構成。p.1〜184「図版篇」は「如来」「菩薩」「天」「明王」「羅漢」「祖師」「神像」「狛犬」に分かれ、図版の脇に名称・材料・制作年代・所在都道府県名・所在寺社を記載しています。仏像についての説明は、p.295〜470「仏師・用語解説」(五十音順)をご覧ください。 |
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久野健編『江戸仏像図典』(東京堂出版、1994)/R718-エ |
桃山・江戸時代に造られた仏像を、写真と土佐光信「仏像図彙」(寛政4年)の図を使って説明しています。1つの種類につき複数の事例を比較できます(釈迦如来像は、所在の異なる座像12、立像7、涅槃1を仏像の写真を掲載)。 |
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日本石仏協会編『日本石仏図典』(国書刊行会、1986)/R718.4-ニ |
日本全国に分布する石仏の写真と解説文を載せています(五十音順)。p.10〜11「石仏の分類」では、「像容による分類」「信仰による分類」「形態による分類」を掲載。天部に何が含まれるかを知りたい場合は「像容による分類」を見ましょう。※姉妹編に『日本石仏図典 続』(国書刊行会、1995)もあります。石仏を調べるときは2冊一緒に確認してください。 |
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※これだけでは情報が足りない、または所在のはっきりした特定の仏像を調べる場合は、所在寺院関係の本や、美術全集にあたる方法もあります。 |
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