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これまでの「この本」

-2018年1〜6月-

4/1

日本おもてなし鉄道

日経デザイン/編

日経BP社

536/


 
あたたかい季節がやってくると、どこか遠くまで出かけてみたくなりますね。
 列車に乗って「移動する」ことではなく、列車に「乗る」ことそのものを目的とする旅が人気を集めています。2013年秋に誕生した観光寝台列車「ななつぼし in 九州」はいまだに半年先まで予約が取れないほどの人気ぶりです。
 この本では、「ななつぼし」はもちろん、他にも車体のフォルムや内装、お料理にとことんこだわった豪華列車や、廃車寸前の列車を部品調達して再び甦らせた、鉄道ファンにはたまらない列車まで、おもてなしの心が溢れた様々な列車を紹介しています。
 スイーツ列車や、利き酒列車、畳席列車に足湯列車、いちご狩り列車などなど、「ななつぼし」でなくとも、日本各地の素晴らしいロケーションを存分に楽しめる観光列車は沢山あります。
 みなさんも、観光列車で春を満喫してみませんか?
3/15

子供に大切なことは、「食卓」で学ばせたい。

大野 誠/著

498.5/

  この本は、家庭での食育に関する本です。
 単なる食育について書いたものではなく人間育成と食事を通して健全な性格や精神の成長があるということを32項目に分けて伝えています。
 特に、印象に残ったのは、「個食が『わがままな心』に水をやり非協調性を助長する。」という項目でした。個食とは、「家族といっしょでもそれぞれが別のものを食べる食事」あるいは「それぞれの部屋で食べる食事」です。個食になる理由は、親の甘やかしで、社会生活で大切な協調性を育むために、家族で一緒に同じものを食べるべきであると強調しています。
 また、「身勝手な人間に育てたければ、偏食をさせればいい。」という項目では、偏食が許された子供は、「自分が嫌いか好きか」が全ての判断基準となり、社会にでて通用しない人間になってしまうと警告しています。
 子供の性格形成に大切な食育について今一度考えてみませんか?

3/1

鉱物のお菓子

さとうかよこ/著

玄光社

596.6/

 キラキラ輝く鉱物を見ていると、なんだか食べられそうな気がしてきませんか?でも実際は石なので、噛んだら自分の歯が危ないですよね。そんな時には今回紹介する本がおすすめです。この本を読めば、鉱物そっくりのお菓子を作ることができるんです!
 蛍石、水晶、緑柱石などの結晶は、琥珀糖という和菓子で作ります。基本の作り方にそれぞれの結晶の色に合わせたリキュールやシロップで色をつけ、固まったら結晶の形に成形するのです。いちごのかき氷シロップでピンク色にしたり、コーヒーで琥珀色にしたり、形の前に味を想像しただけでうきうきしてしまいます。成形では、鉱物としての完成度を高めるために角度に気をつかいます。蛍石のような八面体の結晶は斜め75度のひし形の立体にしてから八面体にするようです。(この辺だけちょっと頭を使いそうです。でも詳しいカットの方法が図解されているので大丈夫。)1週間ほど乾燥させれば完成!ビンに入れればますます本物らしくて素敵です。
 他にも洋菓子やドリンクで鉱物を表現していて、見ているだけでも楽しくなってくるんです。色とりどりのおいしい鉱物のお菓子の世界を、ぜひご覧ください。
2/15
美篶堂とはじめる本の修理と仕立て直し

美篶堂/著

本づくり協会/監修
河出書房新社

022.8/
 皆さんは、本が破れてしまったり、壊れてしまったとき、どうしていますか?
 新しいものを買い直すというのも、ひとつの方法ですね。でも、その本が自分にとってとても大切な本だったら、どうでしょう。たとえ、くたびれた姿でも愛着があって、なかなか手放しづらいのではないでしょうか。そんな方にぴったりなのが、今回ご紹介する本です。
 この本では、本の修理、さらには仕立て直しまでが素敵なデザインで紹介されています。壊れてしまった本の状態ごとに、ひとつひとつの工程がカラー写真で説明されていて、とても見やすいです。本によって適した材料や道具の使い方まで、細かく、でも分かりやすく。
 あまり耳慣れない「本の仕立て直し」とは、お気に入りの本にブックケースを作ったり、分厚いガイドブックの欲しいところだけを抜き出して本にしたり、雑誌のバックナンバーをまとめて1冊にしたり、などなど。もっとこうだったら、自分にとってよりぴったりなのにと思っている本、身近にありませんか? 自分流にカスタマイズして、仕立て直してみましょう。
 あなたの大切な本を、もっと特別に、これからも読み続けるために。本の仕立て直し、始めてみませんか?

2/1
世界のおばあちゃん料理 

ガブリエーレ・ガリンベルティ/著

河出書房新社

596.2/ガ

 イタリアの若い写真家が世界を巡る旅に出る時、彼のおばあちゃんが「食事はどうするんだい?」と心配したそうです。
 「大丈夫。世界中どこに行っても料理上手のおばあちゃんがいて、孫のために愛を込めて料理を作ってくれる。写真とレシピを送るね!」
 そんな会話から誕生したのがこの本です。世界50ヶ国58人のおばあちゃんと料理が紹介されています。
 印象的なのは彼女たちの前に並べられた材料です。調理台に左右対称に美しく並べられた食材、小エビも1匹ずつ整列しています。後ろに写るキッチンや煮炊き小屋の風景にもお国柄が現れていて写真集としても楽しめます。
 そんな中、食材にイグアナがドンと置かれている写真には驚きました。この料理のレシピで一番厄介なのはイグアナを捕まえることだそうです。日本では馴染のない料理が多数紹介されているのもこの本の魅力のひとつです。
 ちなみに日本のおばあちゃんとして紹介されているのは料理研究家の堀江ひろこさんです。どんな料理かは本書をご覧ください。
1/15
京都見廻組秘録

菊地明/著

洋泉社

210.58/
  幕末の時代、京都は不逞浪士が暗躍し、天誅という名の暗殺がはびこり無政府状態となっていました。そこに幕府側の警察治安組織として浪士を集め、誕生したのが、近藤勇を局長とした有名な「新選組」でした。新選組と同じく、京都の治安を守るために組織されたのが「京都見廻組」で、与頭の佐々木只三郎は、精武流の剣の使い手でした。また、京都見廻組は、幕臣の二男、三男から選抜されたいずれの人物も剣の使い手揃いであったとのことです。
 この本では、新選組と同等以上の活躍をしているが、いまいちマイナー感がただよい、組織の活躍が見えてこない京都見廻組の活動や事象を紹介しています。
 幕末の歴史に埋もれてしまいそうな京都見廻組ですが、この後、最重要人物に関する事件に関わりを持つのですが・・・・ それは皆さんが本を手にして確認してください。
1/1
働く。

日野原 重明
/著

冨山房インターナショナル

159.7/

 新年を迎え今年は何か新しく何か始めてみようという方もいらっしゃると思います。
 今回紹介するのは、おもにこれから働こうという方向けの一冊です。
 著者は、聖路加国際病院名誉院長で「地下鉄サリン事件」で陣頭指揮をとり、被害者640人の受け入れをしたことでも知られる日野原重明さんです。生涯現役をつらぬき、昨年7月に105歳死去された人生の大先輩が20歳前の若者に向けて語りかけています。その中で特に感銘を受けたのは、「マイナスの体験をポジティブにとらえ直せばその意味は百八十度転換する。」で始まる章です。この章で日野原さんは、人生にはむだな体験などひとつもないこと、失敗や挫折などの体験を自分の一生の中にとらえ直してみること、自分の体験から時間をかけて学ぶことを人生の折々に思い返してほしいと語っています。
 あなたもこの本を読んで、働くことの意味を考え、問い直してみませんか。
 だれよりも「命」「人」「人生」を大切にした人の本をどうぞ手に取りお読みください。


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